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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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希少なコーヒー パプアニューギニア パラダイスプレミアム
さて、5月の月替り限定コーヒーは、
前回登場の際、”透明人間”と紹介した パプアニューギニアのプローサ農園のコーヒーです。
さりげなさ、柔らかさがお口に合うようで、リクエストも多いので、今回また登場です。

  コクも酸味も苦味も本当はあるのですが、全体のバランスがいいので、
  あまり強く感じません、柔らかくまとまって 空気のような存在感に。



                




パラダイスプレミアムは、年間約800袋(約50t)しか生産されない、希少な豆なのだそうです。
 (因みに ブラジルは年間約300万t、ベトナムは年間約150万t
 その他の地域もだいたい20万tくらいは生産しています。パプアニューギニア全体では約5.5万t。)
小さな農園の、大事な豆なのですね。



産地はパプニューギニアの東部山岳州。
州都ゴロカの周辺は、コーヒー栽培が盛んな地域です。
プローサ農園 があるのは、ゴロカの南南東にあるオカパバレーの奥の奥。
  ゴロカより90㎞ほど奥の秘境農園です。
極楽鳥の、パラダイスです!

 
  極楽鳥
            ナショナルジオグラフィック日本版より



パラダイスフォレスト(楽園の森)・・・。
豊かな熱帯雨林。
インドネシアの森とあわせて、パラダイスフォレスト と呼ばれるほどなのです。
260の哺乳類、720種の鳥類など、生命の多様性にあふれる森。


   しかし現在、安価な木材を供給するため
   パラダイスフォレストの姿が消えかけているようです。
   日本は一生懸命、熱帯雨林の保全を続けています、コスモ石油さんとか。



パプアニューギニアという国は 未開の部分が多い。
先住民族が当たり前に多様に暮らしてる。
世界の1/3にあたる1000もの言語が話されています。


そんな未開の土地、秘境プローサ農園の土は、フカフカと柔らかいそうです。
人工肥料や農薬がいらない土壌なのです。
なぜでしょう?
農民たちの知恵で、あるスミレ科の植物を農園に植えるのですって。
その根っこが地中に自然作用し、土壌が活性化、肥沃に。

 先祖伝来の自然農法で育てた、完全なる無農薬栽培の コーヒー豆。

いいコーヒーができるのもなるほどですね。


この農園は、山岳有機農業協同組合(Highlands Organic Agriculture Cooperative)が所有する農園です。
オーストラリアNASAA有機認証を受けています。
このNASAA有機認証というのは、とてもとても審査が厳しいそうです! 




                



   有機のコーヒーは、とげのない優しい味になりますね。
   フカフカの土のベッドで育つ為でしょうか。
   香りも味も、なんともナチュラルなのです。
   変に主張してこないのが、有機のコーヒーの特徴のように思います。


コーヒーに 刺激 を求めるのもいいですが、


コーヒーに 優しさ を求めるのも、
いいんじゃないでしょうか。




     美しいもの みつけました、

    パプアニューギニアの切手
          パプアニューギニア、極楽鳥のデザインの切手。


    
                                  





テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

ストレートコーヒー | 20:00:00 | トラックバック(0) | コメント(6)
そうなんですか?
先日、お客様に言われた ひとこと。



   「女子でランチしたことない人、初めて見たぁー!」



   ・・・。ふーん・・・。



          ランチってこんなのかい?
           
  
         


   








テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)
キリマンジャロなんだけど タンザニア・エーデルワイス
「キリマンジャロって、置いてないんですか?」
という質問を、よく受けます。
「ありますよ。タンザニア・キボーも、タンザニア・エーデルワイスもキリマンジャロです。」
そう答えると、皆さん???な顔。 混乱されるようです。


どういうことでしょう?


タンザニアで栽培収穫された”水洗式”かつ”アラビカ種”のコーヒー豆のことをすべて
日本では 『キリマンジャロ』と呼んでいいことになっているのです。
キリマンジャロ山で穫れていなくても、キリマンジャロなのです。



 さて、
 キリマンジャロと呼んでもいいのですが、
 せっかく、プランテーションでなく小規模農家が栽培収穫したものなのだから
 出自が明確なものは粒も味も揃って整っているのだから、ちゃんと区別してあげましょうということで
 ”タンザニア・エーデルワイス”。
 素敵な名前『エーデルワイス』は、農園の名前です。
 タンザニア国の、エーデルワイス農園で栽培収穫されたコーヒー、ということです。




タンザニアという国は、30の州で構成されています。
このエーデルワイス農園は、その中の北部にある アルーシャ州 にあります。
アルーシャ州の中の、オルデアニ山の傍の カラトゥ にある農園。



               



タンザニアとひとことで言っても。

土壌を調べてみました。


 土壌を地域別に見ると、面白いほど肥沃度が異なります。
 国の中央部なんて、全くダメみたいです。
 ドドマ州、スィンギダ州あたりは砂質かローム質で、肥沃度は非常に低いとか。



タンザニアの主なコーヒー産地は、

 北部高地と、南部高地とルヴマ州(アラビカ種)、
 湖西地域(ロブスタ種)。

      ここらあたり ↓
   タンザニアのコーヒー産地
     プロマーコンサルティング作成地図より

アルーシャ州は、北はケニアに接していますね。
なるほど、豆の形も味も、力強さがケニアと似ています!


アルーシャ州オルデアニ地区は、
火山の大噴火によってできた巨大なカルデラ ”ンゴロンゴロクレーター” のそばに位置します。
…と、いうことは?
コーヒーの栽培に最適な土壌。火山灰土、なのですね。

    ンゴロンゴロクレーターとアルーシャの地理関係
    

    こんな感じらしいです ↓
    ンゴロンゴロクレーター
             ンゴロンゴロクレーター    ”トラベラー”さんのHPより



   とはいえ、コーヒーの生育条件は、土壌だけではありません。



ンゴロンゴロクレーターの外輪も、地域地域によって気候が違うのです。
カルデラはぐるりと乾燥した壁になっていて、切れ目がないのだとか。
東にあるインド洋から来る水蒸気で、降水量が決まるのです


   カルデラ外輪の 南~東斜面 は、インド洋から東風が当たるので降水量が多く、
   インド洋の恩恵を受けられない カルデラ内部 と 北~西斜面 は、乾燥地帯になっています。


アルーシャ、なるほどンゴロンゴロのにありますね。
火山灰土で降水量多い。コーヒー栽培にはもってこいです。



               



お米のことを考えてみましょう。

どこで栽培されていても、同じ品種なら”コシヒカリ””あきたこまち” … と呼ばれます。
新潟であれ、秋田であれ、愛媛であれ。
いわば、”国産コシヒカリ””国産あきたこまち”なわけですね。

でも、今では、『〇〇県の〇〇地方の(誰々さんが栽培した)〇〇というお米です』が手に入ります。
その方が品質が一定していて、安心だし、
思わぬ美味しいお米に出逢えることも!


コーヒーも、日本でも今、ひとつの農園で丁寧に品質管理されたものが手に入るようになっているのですよ。


キリマンジャロ、か・・・。
昔からよく知っている名前だし、いい豆と思い込んでいる人も多いと思うけれど、

いや確かに、ここまで名前が有名になったことはすごいことだけれど、

タンザニアのどこで栽培されたか分からない、”キリマンジャロ”よりも、
せっかくなら”タンザニア・○○”というコーヒーを飲んでみませんか。
明らかに”キリマンジャロ”よりもしっかりした風味をもつコーヒーです。



エーデルワイス農園のコーヒー。
焙煎珈房NONAKAでは何度か登場していますが、
  しっかり自分を持った 力強く滑らかな風味、

非常に評判がいいですよ



                                  







テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

ストレートコーヒー | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(10)
「バッカも~ん!!」
    展覧会を観に行きました。

    
        ひょうたんランプ展1


ひょうたんランプ、です。




私の部屋のお隣さん。
「酸っぱいのがいい、酸っぱいの」って、
酸味のコーヒーが好きで、時々店に買いに来て下さいます。

マンションのお隣さん・・・今時期 どんな人なのか知らない、ということも多いようですが、
私たちはオトモダチ。
そのお友達が このランプ作りに参加しているので、
案内状を下さったのです。



   こんなのもありました。

  ひょうたんランプ展2



   こんなのも!
  ひょうたんランプ展3



                   



完熟したひょうたんを水に浸けて腐らせ、中身を空洞にして、乾かして、
ひょうたんの抜け殻に穴を開けていくのだそうです。
そして、中に電灯を入れて内側から照らすのです。


なんて豊かな発想力なのでしょう。
手先の器用さが必要なのはもちろん、
出来上がりのイメージを浮かべられる人にしか制作できない、はず!
・・・頭の中、どうなってるんだろう…。



                     




   そして、お友達の作品は、これでした、


        ひょうたんで波平さん
撮影に失敗したのですが、ちょうどてっぺんの真ん中から ひょうたんの”つる”が ひょろっと出ているのです。









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りんのひとりごと | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)
ダイヤモンドマウンテン~生かし、生かされるのだ
2014年にスターバックスが1杯2000円で販売して一躍有名になった”ゲイシャ”。
あのコーヒーを生み出したパナマ エスメラルダ農園の一画より、
これまた良い豆が届きました。

”ダイヤモンドマウンテン”。

大きなコーヒー農園は、いくつかの農場で構成されています。
このダイヤモンドマウンテンはその中の1農場で栽培されました。
”ゲイシャ”種ではなく、”カトゥアイ”種です。
いえいえ しかし、ゲイシャに負けない輝きの味です!

酸味が特に素晴らしい豆。
透明ですーっとしていて、口中の香りは甘く甘く甘く…。
口当たりも滑らかで、
・・・ひと仕事終わった時のような気分。
  水彩絵の具でのびのびと背景を塗るような、
きれいなきれいな すわーっとした味です。


                  



このダイヤモンドマウンテンといい、ゲイシャといい、
この農園では なぜこんなに美しい澄んだ味の豆が栽培されるのでしょう?
エスメラルダ農園は、こんな感じです。↓

       エスメラルダ農園のようす

 農園というより、ジャングルみたいですね。
 それもそのはず。
 この農園は、”レインフォレストアライアンス”認証を受けているのです。
 自然環境が豊かなのもわかりますね。


   ・・・え?



 レインフォレストアライアンスって、なんでしょう?
      レインフォレスト認証マーク
   これがレインフォレスト認証マークです。
  どこかで見かけたことがあるかもしれませんね。
  コーヒーをはじめ、紅茶・チョコレート・バナナ・鉛筆などのパッケージに
  このマークがついていたりします。


  

  で、レインフォレストアライアンスとは?




ひと言で言うと、
生物の多様性を維持し、人々の持続可能な生活を確保する』ことを目指す活動 
です。
これの認証を受けるためには、いくつかの条件があります。
それを挙げてもあまり伝わらないので、まとめた この”ひと言”を、考えてみましょう。



  『生物の多様性』というのは、


  生き物たちの豊かな個性とつながり のことです。

  地球上の生命というのは、人も含まれるし、トラもパンダも、
  イネも、ムギも、
  大腸菌まで含まれます。
  どの生命も、ただ一種だけでは生きていけません。
  多くの生命は、他の生き物と関わりながらやっと生きているのです。
  しかも、その地球上のあらゆる生物は、人間のためだけに存在しているわけではありません。



     コーヒーを栽培するって、コーヒーを栽培すればいいわけではないのです。
     コーヒーを栽培するって、コーヒーだけで勝手に育ち できあがるわけではないのです。
  

  

   『持続可能な生活』というのは?


   最近、”サスティナブル”という言葉をよく耳にします。
   サスティナブルsustinableとは、
   特に環境破壊をせずに維持・生活できる生活 のことです。
   上記の”生物多様性の維持”と繋がっていますね。
  
   そう言えば、日本でも『ロハス』という言葉が広まってきています。
   ロハス(Lifestyle of Health and Sustinability)。
   ”健康的で環境にいい、持続可能なライフスタイル”。
   ・・・無理をせず続けていけることが大切です。


  地球温暖化が関心を呼び、世界中で取り組みが始まっています。
  2050年には、世界の人口が90億人になると言われていますが、その世界中の人々が
  地球の限りある資源を上手く循環させながら 生活の質を維持・向上させる社会を、実現しなければなりません。
  そのために今できることは何か。
  交通、建築材料、水、ゴミ、土地利用、エネルギー・・・
  様々な環境負荷を減らしていかなければいけないのです。


  貧困問題をなくす など、人権の保障ももちろん課題です。
  格差・貧困問題があると、生活の質は向上どころか維持もできません。
  だから、すべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する必要もあるのです。
 

    今だけ自分だけ充たされて わーい、なんてこと、ダメです。ダメ。
    この先もずっとずっと、生き物みんなが平等に快適に生きられるように、
    循環させなければいけません。
 

 
        コーヒーを栽培するって、コーヒーを栽培すればいいわけではないのです。
       コーヒーを栽培するって、コーヒーだけで勝手に育ち できあがるわけではないのです。

       自然環境の中で微生物等の力を借り、人の手を借り、できあがっているのです。
       これを絶やさせてはいけないのです。ずっとずっとこの先も、珈琲は世の人々のところに・・・。



                          



レインフォレストアライアンス認証を受けているということは、
これらの大きな視点でコーヒー栽培をしていることを証明するものです。

素晴らしい素晴らしいこと!の実践です。
素晴らしい素晴らしい認証です!


 

前述した”パナマゲイシャ”もそうですが、
”ダイヤモンドマウンテン”も、そんな農園の一画で栽培されました。
名前の輝かしさや知名度への興味からでも構いません、味わってみて下さい。



よかったら、『レインフォレストアライアンス認証』ということを、
心のどこかにポッとちらつかせてね





                                  









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この珈琲、どんなコーヒー? | 00:00:00 | トラックバック(0) | コメント(7)
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