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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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小さな楽しみ、鮎
8月13,14,15日。
定休日にかけて、お盆休み。でした。

”鮎”というお菓子を作りました。
少し前にどら焼きを作った時、「あ、”鮎”も作れる!」と思って、
この頃に作ろうと決めていました。

       鮎菓子

    どら焼きのような皮…でもどら焼きより少ししっとりくにっとしている皮に、
    求肥が挟まっていて、
    表面に 鮎 の顔、尾ひれの焼きがついているだけの、
    初夏に少しだけ出まわる、シンプルな和菓子です。
    (今回は求肥と一緒に少しだけ 餡 も挟みました。)


コーヒーゼリーの記事で書いた、私のおばあちゃん。
祖母は、この”鮎”が好きでした。
と言っても、亡くなった後で母から聞いたので、祖母から直接好きという言葉を聞いたわけではありません。
…祖母は、このお菓子のどこが好きだったんだろう。
今会うことができるなら、訊いてみたかったな、と思います。


今、和菓子の中で この”鮎菓子”が好き、という人は
そう多くはないでしょう。


  枇杷も好きでした。
  すいかも好きでした。
  まくわうりも好きだったそうです。
  祖母の好きだったものは、旬が短いものが多かったように思います。


それだけ昔は、季節の移り変わりを大事にし、
その時期だけのものを楽しみ、愛でたのでしょう。
今のように、年中いろいろなイベントがなかった時代、
季節が移り変わるその自然現象自体が
心をささやかに動かす小さな楽しみだったのかもしれません。



          


おばさんだから、と言えばそれまでなのですが、
私は今の時代の時間の流れに着いていっていません。
ひとつひとつの事柄に頭や心が向きあう時間が長すぎて、
次に来ることに移ることができずにいます。

新聞すらもその日に読み切れず、
いつも1ヶ月くらい遅れてじっくりじっくり読んでいるのです。
テレビも雑誌も、ましてインターネット上の話題など、
とてもじゃないけど…頭がパニック。

  みんな、すごいなあ。
  どうやってひとつひとつの事柄を理解し、自分の中で処理しているんだろう。
  そんなにも、そんなにもたくさんの大事なことが、世の中にあるんだろうか。



     なんていうか、私は、こうして、
     季節を感じる和菓子をちょこっと作ったり、
     散歩に出たら 田んぼの稲がいつの間にか穂をつけていたり、
     どこかから風鈴の音が聴こえてきたり、
     ・・・そういうことの方が ずっと大事だな。



過敏すぎてちょっと面倒な病気を抱えてしまっているのだけれど、
もし 祖母の時代に生きていたら、私は病気にならずイキイキしていたのかもしれない、
なんてことを思うお盆休み、でした。



          



季節がもしなかったら、
どんなにつまらない、苦しい日々になることでしょう。
短い短い春や秋、
最高気温52℃、突然の豪雨、
世界中でとんでもない自然の暴走がおきています。
テクノロジーだけでは人間は豊かになれない、
自然あっての生物なのだと自覚して生活しなければ、





   ・・・ああ。
   またこうやって 一つのことを考えるのに
   時間かかってます・・・。






テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 21:00:00 | トラックバック(0) | コメント(7)
ルワンダのコーヒー~ココ・CWS・ハニー
アフリカの小さな内陸国 ルワンダの、Coko(ココ 又は チョコ)地区のコーヒー。
これまでにも月替りコーヒーで紹介して大好評だった”エルサルバドル ハニー” や”グァテマラ オレンジハニー” がありましたが、
これらと同じ精製方法 ハニー製法 で仕上げたコーヒーです。

おうっ?と拍子抜けしました。
アフリカのコーヒーだし。挽いた時の香りも
完全にアフリカっぽいしっかりした野性的なかおりだったのです、
なのに。
ドリップしてひと口飲んでみたら、なんと 意外にやさしく飲みやすいこと!
アフリカっぽい 『THE コーヒー』 的な味じゃないのです。

ルワンダって。
     ルワンダ地図
アフリカもアフリカ、タンザニアのすぐそばですよ?
この味は 想像できませんでした。


アフリカで最も人口密度が高い国 ルワンダは、平均標高1600mの高原地帯の国です。
通称 『千の丘の国』。
そのため、コーヒーの農地も 山間の狭い土地や傾斜地に限られてしまうので、
ルワンダのコーヒー農園というのは 小規模農園なのです。
ですから、コーヒー精選は各農園では行わず、
コーヒーチェリーを収穫後は CWS(Coffee Washing Station)と呼ばれる加工所に持ち込み、
そこで 選別→加工→乾燥 を行うのです。

     ルワンダのCWS
     コーヒー加工所 CWS(Coffee Washing Station)の一設備



                 


ルワンダの人々は、あまりコーヒーを飲む習慣がありません。
昔から、「コーヒーは薬だ」 とか 「高血圧や心臓病になる」 とか 色々な噂を信じていて、
今でもその思いが根を張っており、コーヒーを飲もうとしないようです。
カフェは一応あるけれど、
…ルワンダの人ほとんどはジュースやスムージーを選ぶのですって。

       ルワンダのカフェにて
現地のカフェで。ルワンダの人に人気のスムージー。
        コーヒーも一応メニューにあるけど、アレンジコーヒーなどが多いらしいです




そういう国ですから…


    気候はコーヒー栽培に最適であるのにも関わらず、
    
    土地が小さくて設備が整わない、

    コーヒーの木は”植わっている”けど 木と木の間隔もバラバラ、

    剪定という知識もない。(生産性の落ちた木をまた元気にするには剪定が必要なことを知らない。
     切ったら枯れる、切ったら収入が無くなる、と考えてしまう


    できたコーヒーの果実の品質が いいのか悪いのか を判断することもできない、

    そのため 買取価格が適正なのかどうかも判らない。

・・・そんな状態が続いていたのです。

   ルワンダ剪定の悪いコーヒーノキ
   左図:古木になって、幹の下部に枝がない (=生産性が悪い)
              
右図:下部に枝がないので上部の重さを支えられず曲がってしまっている          



                 ・・・


  そこで、
   アメリカの技術支援が入りました!
   コーヒー農家たちのレベルは少しずつ向上し、
   2008年、とうとう、アフリカで初めて、
   COE(Cup of Excellence=世界的なコーヒー品評会)大会が ルワンダで開催されることになりました!



そのおかげでルワンダが世界に意識されるようになり、
それとともに ルワンダの人々のおいしいコーヒーへの意識も高まり、
CWS=Coffee Washing Stationの数が急速に増えました。
CWSは農家への技術指導や貸付などもしています、
そうすると いい循環ができるのですね、
CWSの増加とともにまた、 農家の収入も生活水準も少しずつ良くなり、
コーヒー農家さんのモチベーションも上がって
  『もっともっと美味しいコーヒーを作ろう!』
  『もっと高額で取引されるようなコーヒーを目指そう!』
と、ぐんぐんぐんぐん成長してきているのです。


知らなかったことを吸収していくって、すごいことですね。
やっぱり何事も、モチベーションがいい結果に繋がるんですね。



実は、こんなに頑張っているのは、実は 女性や子どもたちなのです。
ルワンダには辛い辛い過去があります。
1994年に起きた 『ルワンダ大虐殺』 は、たくさんの命を奪いました。
その時に親族を失った女性や子どもたち、なのです。

   ルワンダ大虐殺
  大虐殺の写真や映像は、見続けることができないほど 残酷なものでした。

   女の人、子どもたち、頑張れ。
   コーヒーを通じて、きっときっとこの先、いいことがあるよ。


まだまだコーヒー豆の輸出量は アフリカの近隣諸国と比べると ほんの少しです。
   27万5千トン輸出のエチオピアからすると 6%、
   13万トン強輸出のウガンダからすると 12% にすぎません。
でも、コーヒー単価は ケニアに次ぐほどの高価格で取引されているのです!


                 



注目の成長国、ルワンダの 不思議とやさしい口あたり。
これこそ、苦しみを知る本当の優しさなのかもしれません。
丘の国に思いを馳せながら、

どうぞしっかりと、味わって下さい。



                                 



テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(10)
叶っても、叶わなくても
7月7日。七夕。
今年も6月中旬くらいから いろいろなところに笹が飾られ、
みんなが書いた短冊がひらひらと揺れていました。
私は時間があるときは、その短冊をじっくり見ます。

  七夕が 好きです。
  …七夕、好きです。
  世の中にある”行事ごと”って、私はとても苦手で、馴染むことができないのだけれど。
  七夕だけは、なぜか好きなのです。


   ねがいごと短冊3


いろいろ個性豊かな”字”が、揺らめいています。
この子は 2歳くらいかな。
この子は 小学生かな。
この人は 高校生だな。
ああ、これは 大学生。
これは、 大人が書いてるな。

文字にも年齢はだいたい表れる。
そして、ねがいごとの内容にも。

    『おとうさん』
    『アイスがたべたい』
    『アンパンマンがきますように』
    『さかあがりが10かいできるようになりたい』
    『〇〇試験に合格しますように!』
    『彼女 大・大・大募集!!』
    『家族みんなが健康に暮らせますように』
    『災害のない世の中になりますように』


   ねがいごと短冊1

   ねがいごと短冊2


・・・みんなの、ねがいごと。


小さい頃ほど、小さく素直で 人間の基本的な欲求、
または実現しようがない果てしないレベルの夢世界、が書かれてる。
大人になるにつれて 複雑で具体的、
目的ははっきりしているのになかなか手に入らない幸せについての希望が書かれてる。


子どもの夢、未来は大きいんだな。と、あらためて思う。
みんな、「このねがいごとは、叶う!叶う!」と、信じている。
大人になると 背負うものが大きくなり、
”ひょっとしたら” 叶うかもしれない、でも叶わない現実がありうると納得したうえで、
それでもいい、もし叶わないとしても それに近い未来でありますように、と「願って」いる。


叶わない夢は、人生でたくさんたくさんある。
こんなはずじゃなかった、そう思うことが、たくさん。
子どもの頃は、叶わないという割合はすごく小さくて、
叶う!割合が大きいんだ。
   夢が、希望が、
   ねがいごとがある ということは、
   この先 生きていくんだ!という自信とエネルギーがある、っていうことなんだ。
   『生きたい』という、ことなんだ。


・・・私にも、そんな頃があったんだろうな。


みんなの短冊を読みながら、そんなことを考えるのです。


            



わ~っ!と騒ぐお祭りごとと違って、
七夕は、七夕だけは、好きなんです。

もう自分が予想する長さの人生も 半ばを過ぎてしまった私には、
欲しいものなど ありません。



でも、でも、そう、
願わくば、


珈琲の生産地の人々が 正しく評価されて、
少しでも豊かで幸せな生活を送れますように。

そしてそのおかげで、
世界の人たち ひとりひとりが少しでもゆっくりと、
おいしい珈琲を味わう時間を持つ生活が 続けられる未来でありますように。




テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 21:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)
夏の楽しみ。。。
コーヒーの寒天を、作りました。

   コーヒー寒天

コーヒーだけでもよかったのだけれど、
そうだ!と思って 牛乳寒天と2層にして仕上げてみました。
(コーヒーが薄すぎて、失敗したんですけど、、、)





暑くなってくると、食べたくなるもの。
暑くなってくると、ああ、あの季節だ!と思うものが あります。

  コーヒーゼリー。
  甘さひかえめの。
  クリームとかアイスクリームとか オシャレに飾られていない、
  シンプルなコーヒーゼリー。



                     



毎年、必ず思い出します。

今はもう亡くなった祖母は、いなかの松山でも 市街に近い方に住んでいました。
祖母の家から歩いていける距離に ちょっとした繁華街があって、
その通りに”ポエムロビー”という喫茶店がありました。

祖母はそこのコーヒーゼリーが好きでした。
小さい私も、おばあちゃんとおかあさんとお出かけすると、
時々そこで そのコーヒーゼリーを食べたのです。
ほとんど飾りもなく、少しかための、プリッとしたゼリー。
子どもの私には 甘みが足りなかったのかもしれないけど、
なんともいえない 香り と 甘み以外の魅力的な風味 とが
ずっとずっと、心に残っているようです。


なんだか、『コーヒーゼリー』は特別な食べ物で、
美味しーいのを、どこかの喫茶店で、贅沢に、食べるもの。
そんな気がしていました。
喫茶店”という空間で味わうからこそ、
あの”深く苦い大人なデザート”でありうるのです。


家では、母がよく この『コーヒー寒天』を作ってくれました。
コーヒー寒天と、牛乳寒天と、レモン寒天。
ゼリーと違って ぽこっ ほろほろっ とした食感が、おいしかった。
突然、あ、またあれを作ってみよう!と思ったのでした。



  食感って、大事。
  今は・・・どうなんだろう、多くの人が好きなのは
  「ふわふわ」「モチモチ」「とろとろ」「プルプル」 あたりでしょうか。
  グルメ番組の中で、すごく多く使用される擬態語。


私は、しっかりした食感のものが、好き
考えてみると、やわらかい擬態語で表される食感のものが 苦手です。
・・・芯のない やわらかいものが、キライ。
あの”ぷっちんプリン”というのも、プリンプリンし過ぎていて苦手だった。
何年か前から支持されている、”トロトロのとろけるような”プリンも、苦手。
ぽこっ とした、オーブンで焼いた、”焼きプリン”が好き。

  
昔の方が、しっかりした食感のものが多かったな。
きっと、現代人は顎が弱くなっているからなんだろうな。


                     



    コーヒーゼリー2
     こんなのが いいな。

    コーヒーゼリー1
     このくらいも、いいな!




でも、・・・

ああ、昔ながらのコーヒーゼリーが、食べたい。
アイスクリームや生クリームで過剰にもりもり飾られていない、
あのしっかり ”とぅるりんっ” という食感の・・・。

カフェとか コーヒーにこだわった専門店とかじゃなくて、
どこかの町の、古い古い『喫茶店』に、ふらっと入って、


ああ、

コーヒーゼリーを探す旅に、
出たい。









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りんのひとりごと | 21:07:13 | トラックバック(0) | コメント(6)
美味しいことはいいことだ
美味しいから、食べる。
美味しいから、飲む。
・・・それがいちばん幸せだし、それがいちばん体にいいと思ってる。

『美味しいから』 
それじゃいけないの?


               



メディアでは、毎日のように 健康にいいものの話題を放映してる。
  これを食べれば、体にいい。
  これを飲めば、健康で長生きできる。
チャンネルを変えても、そこでもやってる。
世の中には そんなにたくさんの 美味しいもののお店や 体にいいもの があるんですね。

人間の一生も、昔に比べて長い人が増えました。
歳をとって 体のいろいろなところに不健康な部分が出てきても、
命は続きます。
できるだけ健康で暮らしたい、それは誰もが思うことです。
そのためには、ある程度の努力は必要なのかもしれません。

でも、
健康って、肉体だけのことではない。
心も、人間の大事な一部です。
こころの健康は?
どうすれば、保てるのでしょう。
必ずしも、肉体と心がずれていないとは限らない。
なんか、忘れられてないかな。




「コーヒーは一日に3杯~4杯くらい飲むと、健康長寿にいいんだって」
「コーヒーは 食前に飲むのがいいんだって」
・・・この最近、そんな話をたくさん聞きました。
どうやら、コーヒーと健康 について、テレビ番組内で企画があったようです。

私は、そういう話を聴くと なんだか悲しくなります。

 美味しいと思わなくても、無理に3~4杯飲もうとするんだろうか。
 飲みたいと思わなくても、そのタイミングで飲もうとするんだろうか。
 ・・・飲まなきゃいけない!って。

こころの健康は・・・。
          美味しい顔とこころ





               



  美味しいと思う、そう味わえる、その感受性がはたらくこと。
  食べたい、飲みたい、と思う、その意欲。
  それが、大切なんじゃないかと思うんだ。

食べたい、飲みたいと思えないことや、
美味しいと感じられないことは、
もう、それだけで健康じゃない。
それを無理に押し付けたって、不快な思い、ストレスが溜まっていくだけ。
美味しくないし食べたくないのに、身体にいいのかな。

食も運動も、
健康のために こうしなさいよ、
こうしなきゃだめです、
健康志向の人にそう押し付けられると、すごくすごく苦しくなる。
あー、イヤ!もう言わないで!
自分だけでやってよ!
って、なっちゃう。
・・・ココロガ ツイテ イケナインダ・・・って。



               



健康のためにいいから、ではありません。
珈琲は、
珈琲は、

ただ、美味しいと思うから 飲んで下さい。

珈琲、美味しい。
珈琲、飲みたい。

そう思う人がいてほしくて、
私は毎日、コーヒー豆屋に立っています。











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りんのひとりごと | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(6)
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