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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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美味しいことはいいことだ
美味しいから、食べる。
美味しいから、飲む。
・・・それがいちばん幸せだし、それがいちばん体にいいと思ってる。

『美味しいから』 
それじゃいけないの?


               



メディアでは、毎日のように 健康にいいものの話題を放映してる。
  これを食べれば、体にいい。
  これを飲めば、健康で長生きできる。
チャンネルを変えても、そこでもやってる。
世の中には そんなにたくさんの 美味しいもののお店や 体にいいもの があるんですね。

人間の一生も、昔に比べて長い人が増えました。
歳をとって 体のいろいろなところに不健康な部分が出てきても、
命は続きます。
できるだけ健康で暮らしたい、それは誰もが思うことです。
そのためには、ある程度の努力は必要なのかもしれません。

でも、
健康って、肉体だけのことではない。
心も、人間の大事な一部です。
こころの健康は?
どうすれば、保てるのでしょう。
必ずしも、肉体と心がずれていないとは限らない。
なんか、忘れられてないかな。




「コーヒーは一日に3杯~4杯くらい飲むと、健康長寿にいいんだって」
「コーヒーは 食前に飲むのがいいんだって」
・・・この最近、そんな話をたくさん聞きました。
どうやら、コーヒーと健康 について、テレビ番組内で企画があったようです。

私は、そういう話を聴くと なんだか悲しくなります。

 美味しいと思わなくても、無理に3~4杯飲もうとするんだろうか。
 飲みたいと思わなくても、そのタイミングで飲もうとするんだろうか。
 ・・・飲まなきゃいけない!って。

こころの健康は・・・。
          美味しい顔とこころ





               



  美味しいと思う、そう味わえる、その感受性がはたらくこと。
  食べたい、飲みたい、と思う、その意欲。
  それが、大切なんじゃないかと思うんだ。

食べたい、飲みたいと思えないことや、
美味しいと感じられないことは、
もう、それだけで健康じゃない。
それを無理に押し付けたって、不快な思い、ストレスが溜まっていくだけ。
美味しくないし食べたくないのに、身体にいいのかな。

食も運動も、
健康のために こうしなさいよ、
こうしなきゃだめです、
健康志向の人にそう押し付けられると、すごくすごく苦しくなる。
あー、イヤ!もう言わないで!
自分だけでやってよ!
って、なっちゃう。
・・・ココロガ ツイテ イケナインダ・・・って。



               



健康のためにいいから、ではありません。
珈琲は、
珈琲は、

ただ、美味しいと思うから 飲んで下さい。

珈琲、美味しい。
珈琲、飲みたい。

そう思う人がいてほしくて、
私は毎日、コーヒー豆屋に立っています。











テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(6)
ナチュラル!ナチュラル‼ ”エチオピア・グジ・ナチュラル”について
少々優しめの月替りコーヒーが続いたので、
この辺で びっくりものを紹介します。
今月の月替りコーヒー ”エチオピア グジ ナチュラル”です。
有名どころでないコーヒー、なのです。

もともと、グジでもコーヒーは栽培されていて、
それでもその豆は ”シダモ”の豆としてまとめて扱われていたようです。

ところが近年、”イルガチェフ”のように品質が高いものは
シダモからいわば『独立』して扱われるようになってきました。
”グジ”も、”イルガチェフ”と並ぶ高品質な豆として注目され、
取引されるようになったのです。


”グジ”というのは地名。どこにあるかというと、

グジ 地図

こんなところなんですね。

実は最初、「イルガチェフのすぐ近くです」と聞いていました。
それで必死に場所を探したのですが見つからず、
やっと正しい位置を知りました。

  イルガチェフの近くじゃないじゃないか!
  しかも、『シダモ地区』の中にないじゃないか!
  ・・・ただ単に、「シダモとまとめて」扱われていただけだったんですね。



エチオピアでは、

  〇 ”コーヒー”という名前の由来になっている  中西部のカファ地方、
  〇南部の シダモ地方・ジンマ地方、
  〇中東部の ハラー地方、

が主なコーヒー生産地ですが、

地図から見ると、どう見ても グジ は ジンマ地方あたり なんですけど、
・・・そのあたり、定かではないので、どなたかご存じの方いらしたら、
どうかご教示ください。。。


                   


さて、
味は、というと。


・・・試飲なさると、皆さんまず、 沈黙  です(笑)
だって、何て表現したらいいのか分からないんですもの、この風味。
何の香りか、何の味か、
複雑に複雑に複雑に絡み合って、・・・なんともユニークで魅力的!なんですけど、
それが”いい”とか”悪い”とか、判断しかねる、その範疇を越えている、
いやユニーク!実にユニーク!としか表現できない味なんです。


  小さい頃、山道で見つけた赤い実を食べてみた時の思い出の味?
  田舎のおばあちゃんの、おいしいお漬物の味?
  いや、フランスの三ツ星レストランの一皿のグルメ料理?


分からない・・・


しかしとにかく、
コーヒーの苦味の味とはほど遠い、植物系の野生の風味のはじける、
明るい華やかさのある風味、なのです。



                      



なぜこんな個性の強い味なのでしょう、
そもそも エチオピアという国のコーヒーは
だいたいはこんな感じの個性があるにはあるのですが、
この『強烈さ』には、別の理由があります、


  それは、”ナチュラル”ということ。


”ナチュラル”?って、どういうことか と言うと、
コーヒーの実 から、生豆をとり出す時の、ひとつの手法です。



コーヒーの実からコーヒーの生豆をとり出す方法は、
大きく分けて現在は3種類、あります。

  〇ナチュラル(=乾式、自然乾燥式)
  〇フル・ウォッシュト(=湿式、水洗式)
  〇パルプトナチュラル(=セミ・ウォッシュト、半水洗式)


の、3つ。

( )内を見るとだいたい分かりますが、収穫したコーヒーの実を
  そのまま(実がついたまま)乾かす か、
  水に浸けて果肉をとってしまって洗ってから乾かす か、
  その中間か、
の、違いです。


水を使用する『フル・ウォッシュト』と『パルプトナチュラル』は、
乾燥前に果肉を取り除いてしまうので スッキリと洗練された味に仕上がります。
しかし、
実のままダーッと広げ、果肉の水分がなくなるまで乾燥させてから脱穀する『ナチュラル』は、
熟した実の風味と発酵した風味が複雑にしみこみ
フルーツ?花?果てはワイン?のような味わいに仕上がるのです。


     実が付いたまま乾燥させる


                      



その、昔ながらの製法による野性的で素朴で自然な風味が、
すべての人にとって 美味 とは限りません。
少し前まで『フル・ウォッシュトコーヒー』の方が 飲みやすくきれいな味だと
ブームになっていたのですから。
この数年は、モカに代表される『ナチュラルコーヒー』の独特の個性感が見直されるようになりました。



ひとり時間や 定年後のゆったり時間、
多忙な毎日のストレス解消のひととき、などを大切にしようとする人々が増え、
ゆっくりとさまざまな味の一杯を楽しむ ということを
生活に組み込む方が出てきたのかもしれませんね。


「こんな味って、・・・あるんだぁ!」

じっくり楽しんで下さい。
その価値のある、コーヒーですよ





                                 







テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
ちいさく静かに おおきなコーヒーを
あっという間にGWが来た。
この前まで、寒い寒い、辛いねー なんて言っていたのに、
気がつけば もう今年も1年間の3分の1が終わってしまった、
過ぎてしまった時間、・・・もう 二度と帰ってこない時間。

ふと、考えた。

でも・・・
この広い地球の長い歴史の中で捉えてみると、
自分のこの80年やそこらの生きている時間なんて、
なんてちっぽけなんだろう。
いつもいつも、まあ自分の人生としては出来事があって、
辛いこともあって、幸せ!なこともあって、
そして 小さなことにこだわったり悩んだり、すっごくすっごく重く考えてしまうけど、

なんだか、
いいことにしろ 悪いことにしろ、
私がこんなことに捉われていること というのは、大きなスパンで見ると、
まるでまるで無意味な、「だからどうだって言うの?」くらいのことなんだよな、

・・・などと、昨日ふと思ったのでした。


そう考えると、歴史に残っている人というのはすごいんだよな。
その人の性格がどうあれ、
その人が人生の中で”行ったこと”が、周りや未来に影響を与えるわけで、



                       



いやー・・・こわいこわい。
私のような人間からすると、
自分が影響するなんて考えられない。
いやいやいや・・・静かにちっぽけに、邪魔にならないように人生を終えたいです・・・!

自分の人生がちっぽけでとるに足らないものなのなら、
結局どんな人生だったとしても、
周りに迷惑かけなければ 自己満足でしかないってことか?
ああ…そんなものかあ・・・


                       



なんてことを考えたのは・・・。
来月の月替りコーヒーについて 色々調べたり悩んだりしているせいなんですけれども・・・、、、




コーヒーという植物の実から種をとり出し、
それを 煎じて飲んでみる、

・・・ということを初めてやってみた人って、すごいなあ!
きっと美味しくはなかったんだろうけど、
それを知った周りの人に広まって、

いつのまにかこんなに味わい深いものとして定着するなんて、

     エチオピア起源説


     アラビア起源説




                       



・・・ああ、
自己満足の人生で十分構わないけれど、

過去に悪い影響を与える要因になるようなことは、
どんなに小さいことでも しないようにしなければ、

と思っている今日この頃です。



来月のコーヒーを、お楽しみに







テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 21:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
パプアニューギニア マウントハーゲン
今月の月替りコーヒーは、久しぶりの登場です、
やさしいやさしい『パプアニューギニア・マウントハーゲン』。

前回は同じパプアニューギニアでも秘境の地、『プローサ農園』のものでした。
今回はそのプローサ農園のある ゴロカ から 一つ山をはさんで少し西にある、
マウントハーゲン です。

マウントハーゲンの位置

味は大きくは変わりません。

強いて言えば、プローサ農園より少し”輪郭がはっきりした”感じかな。
とても穏やかで、高齢の方にも人気のあるコーヒーです。

香りはとても不思議な豊かさを持っていて。
特に『蒸らし』が終わった時点くらいの香りを嗅ぐと、
なんだか異国の地が脳裏に浮かぶほどです。
・・・で、えっ?どんな味?と思うのですが、
味は奇抜ではなく、苦味も酸味も本当に ほど良いほど良い、
すーっと入ってくるコーヒーなのです。



                      

               

パプアニューギニアという国は、『地球最後の楽園』と呼ばれるくらい、
土地の大半が山岳地帯です。
気温が高そうなイメージがありますが、ほとんど”山”なので
低地では平均27℃くらいで暑くても、
高地では平均18℃くらいで快適なのだとか。

コーヒーは山の高いところで栽培されます。
高いところは、『一日で一年の気候を繰り返す』と言われるほど 一日の寒暖差がとても激しく、
コーヒーにとっては絶好の環境。
身がしまって、高品質な、味のいいコーヒーができるのです。

この気候環境は、ジャマイカと似ています。
だから ブルーマウンテンの苗がこの地に移植されたのですね。
(過去には日本で、パプアニューギニア産のコーヒー豆を”ブルーマウンテン”と偽して
販売していたこともあったそうです。)

マウントハーゲンももちろん、高いところにあります。
”マウントハーゲン山”の南東側の山麓、
標高1677mのところにある、中央高地最大の都市です。
この辺りは昔、ドイツ領だったことがあるので、山が『Hagen』というドイツ語で名付けられたようです。
(ちなみに、Hagen-DatzハーゲンダッツのHagenは、デンマークのコペンハーゲンのHagenなんだそうですね。)




                    


刺激も特徴も強くない、誰にでもなじむコーヒーです。
はっきり言いますと、
ブルーマウンテンの上品さには全くかないません。
豆の形は、ものすごく整っていて綺麗ですが。
味として、
コーヒーにインパクトを求める人にとっては物足らないかもしれません。

でも、
こんなに 他の何をも邪魔しない味のコーヒーというのは
コーヒーの中でおもしろい存在だと思います。
  どこの集団にも1人いるような、
  ”えっ 今日あの人居た?” 
  ”ああ、居たみたい。いたいた”


「コーヒーを飲んでいる」と意識がないまま、飲み終わっているかも(笑)




                                  







テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

ストレートコーヒー | 21:30:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
ハヤク ゲンキニ ナラナクチャ
昨年、末の末、本当に最後に、体調を崩しました。
今年もなんとかごまかしごまかし頑張ったのですが、
1月末のある日、完全に身体も頭も壊れてしまった。


あぁ…情けない…


どうしようもなくて、でもお店は放っておけないから、
今は勤務時間を少し短くしてもらっています。
夜中と午前中は泣いてばかりいるので、午後からになってだいぶ助かっているのですが、
どんなに笑顔でお店に出ても、やっぱり顔に出るんですね。
りんちゃん、 どうしたの、 大丈夫、
ご常連の皆さんが心配して声をかけて下さいます。



ごめんなさい・・・




体調や精神状態は、コーヒーを淹れるのにすごく影響するので、
店で試飲するお客様方に こんな状態で淹れて申し訳ない、と思っています。
何とかして元気にならなければ!






                    





そんな時、やはりご常連のお客様が声をかけて下さいました。


「生け花って、興味ありますか?」


いつも月替りコーヒーを静かに試飲して、2種類のコーヒーを買って行かれる、
礼儀正しく おとなしいお客様です。
思いがけない瞬間でした。

もうずっと30年近く、先生のお宅に通って生け花を習っている とのこと。
…なんて素敵なんでしょう。
”カルチャー”ではなく、”お稽古”ですね。

生け花の展示会があるので、よかったら、と
案内状を下さったのです。




ひとりで行ってきました。

              いけばな展1

  入り口を入るなり、どーんと展示されていました。
  そのお客様の作品です。嵯峨御流。
  ・・・わあ・・・





池坊、小原流、・・・色々な流派の方の作品が展示されていました。
それは素晴らしい空間でした。
・・・ありがとう、Nさん。


ハヤク ゲンキニ ナラナクチャ。




              


生け花。
生け花って、花自体の形を活かしているから好き、なのかも。
形だけでなく、・・・


『素材を活かしている』ものが好きです。 
作りこまれたものではなく、それ自体の魅力が感じられるもの。

ごはんも、丼とかじゃなく、ごはんだけがいい。
パンも、何もつけないで食べます。
野菜も、何もつけずに食べます。
お豆腐も、何もかけずに食べます。

それで美味しくないなら、それは、そういうもの。

私が自分の店のコーヒーに惚れ込んでいるのは、
他の店のが美味しくないと感じるのは、
うちの店が 
   狙って『好まれる味』を作り出す焙煎をするのでなく、
   豆それぞれの持つ個性を活かす焙煎をしているから、
なのだろうと思います。


お花と、同じなのです。きっと。




                       



池坊が、特に好き。                       

       いけばな展2
        これがすごく好きだった。










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りんのひとりごと | 19:30:00 | トラックバック(0) | コメント(6)
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