2014-11-08 Sat
「グァテマラが好き」と言われると、ぬぬっ!となります。
”グァテマラ”というコーヒーは、一般に強いコーヒーで、
いろんな種類を飲んでみて飲んでみて辿り着く、という位置にいる珈琲だと思うので。
「サンタバーバラ」って、人の名前みたいでしょ、
これは、農園の名前です。
グァテマラ南部の、アンティグア地区にある農園です。
つまり、グァテマラ アンティグア地区 サンタバーバラ農園 でつくられたコーヒー、ってこと。

火山に囲まれて存在する この農園。
火山灰の上に、枯れた植物や動物の死骸などの有機物が積み重なってできた土壌。
その土は、保水も排水もちょうどいいのだそうです。
コーヒー栽培には最適なんですね。
さぞ、濃い味を想像されるでしょう。
しかし、飲んでみると、
NONAKAで常時販売しているグァテマラよりも、強く感じないのです!
飲みやすい、と、みなさんおっしゃるのです、
そうです…もしかすると、「軽い」印象を受けるかもしれません。
じっくりと深い酸味が、なぜか消えているのです、
いえ!
実は、ちょうど”隠れて”いるのです

そこは、焙煎との兼ね合い。
nonさんの、瞬時の判断です。
向こうからやって来た酸味と、あちらから来た苦みが ちょうど出会って、
ふっ!と立ち止まる境のところ!
で、焙煎を仕上げているのです。
だから、
深いのに軽く感じる、でも飲んだ後にコクの満足感が残るのです。
図にすると、こんな感じです↓

しかしこれは、”nonakaブレンド”の『飲みやすさ』とは、明らかに異なります。
どう違うんだろう?
nonakaブレンドは、穏やかに落ち着いた飲みやすさです。
このサンタバーバラの飲みやすさは、実は、
『嵐の前の静けさ』。
ちょっとあぶない感じ。
えっ?なに?なんでここで風が止まる

・・・という感じの 飲みやすさ です。
グァテマラだもの。
どこかの村の長老 みたいな貫録のある豆だもの。
飲みやすいかもしれないけれど、単純じゃないです。

ところで、
私も最近 混乱したのですが、
アメリカ カリフォルニア州にも、サンタバーバラ市 というのがあります。
が、
あのサンタバーバラじゃなくて、
中米グァテマラのアンティグア地区にある、サンタバーバラですよ。
さて。
コーヒー台風の目。
体験してみましょうか。


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