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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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マラウィ・チノンゴ フィリ ルア
マラウィ湖って、琵琶湖の約46倍くらいの大きさなんですってね。
国自体が北海道と九州を合わせたぐらいの大きさなのに・・・
5分の一が湖の国、なんだ・・・。
   マラウィ、湖

  1964年の独立以来、内戦や他国との対立戦争がないそうです。
  アフリカとしては珍しい。”The Warm Heart of Africa”と言われるのだとか。
  マラウィ湖の権利をめぐって、タンザニアとの対立は多少あるそうですが。

・・・そう。というわけで、マラウィはキリマンジャロで有名なタンザニアに隣接する位置にある国なのです。
内陸国だし、どこにあるの?と思ってしまう国ですよね。そんなところにあるのでした。
・・・ということは?
力のある味、と 想像できますね。


  今月、NONAKAでは この”マラウィ”の豆を月替り限定で紹介しています。
  前にも2回ほどマラウィの豆を出したことがあるのですが、
  あまり皆さん ピンと来ない様子でした。
  どうもその特徴が頭でも感覚的にも分かりにくかったようです。
  ・・・ごめんなさい。

今回は、前にも紹介した マラウィの”チノンゴ村”の豆なのですが、
前とは”コーヒー豆の品種”が異なるものを 特別に用意しました。


『ゲイシャ』種、です。

  たぶん皆さん”コーヒー豆の『ゲイシャ種』”という概念が 分かりにくいのだろうと思います。
  前に”マラウィ・チノンゴ、芸者、又吉”・・なんてテーマで書いたページがあるのですが、
  そこに一通り、ゲイシャについてご説明してありますが、
  次回にまた ご説明しましょう。



・・・というわけで、
今月の『マラウィ・チノンゴ フィリルア』は、ゲイシャ種です。
  ”チノンゴ” は、村の名前。
  ”フィリルア” は、この豆の いわば”ブランド名”です。
  現地の言葉”トゥンプカ語”で、『山の花』という意味。
  この豆は なんとなく花の香りのような風味がある、と、名付けられました。

    豆の形も、飲んでみての味の輪郭も、
    しっかりとアフリカの豆の良さを持ちながら、
    鼻へ、全身へ広がる風味は 
    嫌味なく上品で、さりげなく華やかな、
    甘みをまとった 苦みと酸味です!


                   


マラウィでは、コーヒー豆は 主に北部と南部 で栽培されています、
  南部は、プランタイヤ周辺
  北部は、タンザニア国境に近い山脈地域
 南部は大自作農家で、紅茶の栽培地でもあります。
 北部は小自作農家ばかりです。
 ・・・が、北部の方が高品質なものがそろっています。
 

        『農園』と呼ばれるようなものはなく、
        本当に農家が”んしょ んしょ💦”と頑張って世話する畑で
        栽培しているのですって、
        ですから『農協』、そしてその上に『生産者組合』が
        しっかりとあるのだそうです。
         
       マラウィ女性が活躍
                 写真はお借りしました。

チノンゴは、『ミスク農協』に加盟しています。
そして、ミスク農協は、『ムズズコーヒー生産者組合』に属しています。
ムズズcityは北部マラウィの中心地。

    いくつかある生産者組合の中でも ムズズ生産者組合は成長が著しい組合。
    生産しているコーヒーの50%近くはスペシャリティコーヒーだという、すごい集団(?)です。

    このムズズ生産者組合は、5つの農協で構成されていて、…なんだか発音しにくい名前ですが
    『ミスク』、 『東南ンジンバ』、 『ポカ』、 『東ンチシ』、 『北ピピヤ』 の、5農協。
    チノンゴはこの中の 『ミスク』農協に加盟しているわけですが、
    ミスク農協はこの中で、たった一農協で50%強の生産量を占めています。
      小さな農家が力を合わせれば、大きな素晴らしいものになる ってことですね。
      それってつまり、一つの大きな良悪まじったものでなく、
      厳選されたものの集まり なわけですから!


ムズズ組合はその成長・パワー・質の良さのレベルアップの順調な波に乗っています。
そして、
なかなか 世界のコーヒー生産地が栽培しない 希少な『ゲイシャ種』の栽培を手掛けるのです!
中南米のゲイシャとはまた異なる、素晴らしいまろやかさのコーヒー豆を
楽しませてくれるようになりました!


                   



長い説明になりましたが、風味のイメージはできましたか?

前述したように、少し『ゲイシャ』というものの概念が
コーヒー関係者でない方には分かりにくいかもしれません。
ので、
次のページを使って、ざっとご説明できれば、と思っています。
・・・ちょっと、待ってて下さいね。




                           
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テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

アフリカ | 14:30:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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