2018-04-02 Mon
今月の月替りコーヒーは、久しぶりの登場です、やさしいやさしい『パプアニューギニア・マウントハーゲン』。
前回は同じパプアニューギニアでも秘境の地、『プローサ農園』のものでした。
今回はそのプローサ農園のある ゴロカ から 一つ山をはさんで少し西にある、
マウントハーゲン です。

味は大きくは変わりません。
強いて言えば、プローサ農園より少し”輪郭がはっきりした”感じかな。
とても穏やかで、高齢の方にも人気のあるコーヒーです。
香りはとても不思議な豊かさを持っていて。
特に『蒸らし』が終わった時点くらいの香りを嗅ぐと、
なんだか異国の地が脳裏に浮かぶほどです。
・・・で、えっ?どんな味?と思うのですが、
味は奇抜ではなく、苦味も酸味も本当に ほど良いほど良い、
すーっと入ってくるコーヒーなのです。

パプアニューギニアという国は、『地球最後の楽園』と呼ばれるくらい、
土地の大半が山岳地帯です。
気温が高そうなイメージがありますが、ほとんど”山”なので
低地では平均27℃くらいで暑くても、
高地では平均18℃くらいで快適なのだとか。
コーヒーは山の高いところで栽培されます。
高いところは、『一日で一年の気候を繰り返す』と言われるほど 一日の寒暖差がとても激しく、
コーヒーにとっては絶好の環境。
身がしまって、高品質な、味のいいコーヒーができるのです。
この気候環境は、ジャマイカと似ています。
だから ブルーマウンテンの苗がこの地に移植されたのですね。
(過去には日本で、パプアニューギニア産のコーヒー豆を”ブルーマウンテン”と偽して
販売していたこともあったそうです。)
マウントハーゲンももちろん、高いところにあります。
”マウントハーゲン山”の南東側の山麓、
標高1677mのところにある、中央高地最大の都市です。
この辺りは昔、ドイツ領だったことがあるので、山が『Hagen』というドイツ語で名付けられたようです。
(ちなみに、Hagen-DatzハーゲンダッツのHagenは、デンマークのコペンハーゲンのHagenなんだそうですね。)

刺激も特徴も強くない、誰にでもなじむコーヒーです。
はっきり言いますと、
ブルーマウンテンの上品さには全くかないません。
豆の形は、ものすごく整っていて綺麗ですが。
味として、
コーヒーにインパクトを求める人にとっては物足らないかもしれません。
でも、
こんなに 他の何をも邪魔しない味のコーヒーというのは
コーヒーの中でおもしろい存在だと思います。
どこの集団にも1人いるような、
”えっ 今日あの人居た?”
”ああ、居たみたい。いたいた”

「コーヒーを飲んでいる」と意識がないまま、飲み終わっているかも(笑)


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コメントありがとうございました。
こちらは、松山なんですよね?
ホント、近ければお伺いして試したことのない国の豆を
買い求めさせていただくのですが。
コーヒーは、学生時代にペーパードリップで一杯一杯入れる店で
バイトをしていたこともあり、いまでも「カルディ」あたりで豆を買って
毎日淹れて飲んでいるんですよ。
また、いろいろ教えてください。
どうぞよろしくおつきあいくださいませ。
お体、大切になさってください。
こちらは、松山なんですよね?
ホント、近ければお伺いして試したことのない国の豆を
買い求めさせていただくのですが。
コーヒーは、学生時代にペーパードリップで一杯一杯入れる店で
バイトをしていたこともあり、いまでも「カルディ」あたりで豆を買って
毎日淹れて飲んでいるんですよ。
また、いろいろ教えてください。
どうぞよろしくおつきあいくださいませ。
お体、大切になさってください。
2018-04-17 火 06:47:54 |
URL |
つかりこ
[編集]
つかりこさん、突然コメントして失礼いたしました。
思わず…魅かれてしまって。
”モノ” や”コト”には、なんとなくだけれどしっかり、心が入っているものです。心の入っていないものは、人の心に響かないから お客様は流れますね。
コーヒーも、そうです。
『美味しい』だけで人の心をつかむことはできないと私は考えています。
だから、
なかなかだとは思いますが、もし機会があれば、ぜひいらしてみて下さいね。
思わず…魅かれてしまって。
”モノ” や”コト”には、なんとなくだけれどしっかり、心が入っているものです。心の入っていないものは、人の心に響かないから お客様は流れますね。
コーヒーも、そうです。
『美味しい』だけで人の心をつかむことはできないと私は考えています。
だから、
なかなかだとは思いますが、もし機会があれば、ぜひいらしてみて下さいね。
2018-04-19 木 22:35:34 |
URL |
珈琲案内人 りん
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