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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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不思議がいっぱいのモカ その2
      モカ・イルガチェフ!
さて。
前回に引き続き、モカの不思議 についてです。
3つ目の疑問を考えましょう。

〇モカの この味って、酸味だったの?

「酸味が苦手です。よく飲む好きなコーヒーは、モカです。」
とおっしゃる方のなんと多いことか!
つまり、どういう風味を”酸味”と呼ぶのか よく分からないまま、
『酸味は苦手』と思っているのですね。

  酸味にもいろいろな酸味があるのですよ。
  一つじゃないんですよ。
  分かりにくいですね。
  コーヒーの酸味って、一体何がいいというの?


                 


      そこで、こんなのどうでしょう?

      コーヒーの風味を人間に置き換えると、

        苦味=真面目さ
        渋味=気難しさ
        酸味=ユーモア
に当てはまると思うのです。


想像できるでしょうか。
例えば、

  苦味=真面目さ?


真面目にもいろいろありますね。
どんな真面目さが好きで、どんな真面目さは苦手ですか?
  
  深く誠実な人。

  尖っているほど細かい真面目さん。

  柔らかく真面目で信じられる人。

  頭の固い、変なところに真面目な人…。

「いつも真剣さのない”不真面目”な人は嫌だな、と思うけれど、
尖っているほどの真面目は疲れるな」
などと、思うでしょう。
人によっては、とにかくどんな時も真面目な人がいい!とか、
真面目な人はおもしろみがないから、付き合いたくない!なんてこともあるでしょう。


コーヒーの苦味は、『真面目さ』に当てはまるように思うのです。
  
  深くしっとり続く苦み。
 
  ピーンと強い苦み。
  
  包むようなまろやかな苦み。
  
  ガツンと殴るような苦み。

上記の、『真面目さ』に当てはめてみて下さい。
何となく分かる感じがしませんか?


・・・と、そんな感じで”酸味”をとらえてみましょう。


”酸味”は 『ユーモア』 『ユニークさ』 に当てはまると思います。


  明るく清潔で健全なユーモア。
  
  ニヤリとするようなブラックなユーモア。

  下品で、聞いていられないようなユーモア。

  いわゆる「おやじギャグ」的な、相手が苦笑するようなユーモア。

  品があって慎ましいユーモア。

       ・・・などなど・・・。


これを酸味に言い換えてみましょうか。

  しゅわーっとした 爽やかな酸味。

  苦みの陰でいい味出して、味を深めている酸味。

  匂っただけでウエッとなりそうな、いわゆる『酸っぱさ』。

  『その地域の人には欠かせない昔からの料理』のような、
   合う人にだけ合う 不思議感覚的な酸味。

  柔らかく優しく、じゃまをしない酸味。



「酸味が苦手です」
と言われる方のほとんどが「苦手」としているのは、
時間がたって酸化した、不快な『酸っぱさ』です。
苦味と絡み合ってじゅわーんと、頬の下あたりを刺激する。
ウエッとなる…いやぁな感じ。
下品で、聞いていられないようなユーモアと同じですね。


                


では。
なぜ、モカの酸味は受け入れられるのか?の話でした。
この”モカ”というコーヒーが持っている”ユーモア”って、例えればどんな感じか、と言うと、

…上記のどれでもなく、 ”天然のユーモラスさ” です。


つまり、ユーモアをねらっていないのですね。
別におもしろいこと言ってないのに なんだかおもしろい人』って、いるでしょう?
そういうタイプのユーモアを醸し出しているのです。
存在しているだけで勝手にユーモラス。

だから、多くの人に さりげなく受け入れられるのですね。
嫌味がないでしょう?
そうなんですよ、・・・これが、 モカの酸味なんです。



             



こうやって置き換えて考えてみると、コーヒーももっとおもしろいものになります。

もっともっと 楽しめるコーヒーの幅が広がるかもしれません。

美味しいおいしくないだけでなく、
楽しいものとして。



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テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 20:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)
コメント
モカの酸味
こんばんは。
良い表現ですね。
さすがprofessional。
確かにモカ、特にイルガチェフの味は特別ですもの。
余り難しい表現は苦手ですが、一爆ぜ途中で止めた辺りの爽やかさは、他の豆では味わえません。
今週我喫茶きまぐれでは、いつもシティローストで使うタンザニアエーデルワイスを一爆ぜが終わったミディアム辺りで淹れています。
何となく勿体なかったかなぁと思ったりして。
モカはユーモアですか、そう云うの良いですね。
私が煎るモカは、おやじギャグかぁ(笑)。
2017-11-17 金 21:58:00 | URL | MK [編集]
MKさん
いつもありがとうございます。
どうかな、私の言いたいこと、伝わっているのかな。
何とか伝えたいんですけど、なかなか表現できなくて。

モカの風味はまったく、本当に独特です。
はまってしまったら、あ~、あ~、あれが飲みたい!ってなりますよね。
あまり深煎りでない方がフレッシュなユーモラスさが楽しめますね。

おやじギャグ、いいじゃないですか!
ひねりすぎたユーモアは皮肉になりかねません、
おやじギャグは罪がなくて素敵だと思います!
2017-11-18 土 19:51:37 | URL | コーヒー案内人りん [編集]
実は私も酸味のあるコーヒーが苦手。

でも、りんさんの説明を読ませていただくと
認識をあらたにしました。

職場にコーヒー好きの女性がいて、時々、
昼休みにいれてくれるのですが
それがとても美味しい。

いろいろ勉強してみたいなと思いました。
2017-11-19 日 09:28:39 | URL | 森須もりん [編集]
もりんさん
もりんさん、こんばんは。お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
美味しく淹れてくれる女性…どんな方かな、
お会いしてみたいなあ。

そうですか、苦手ですか。
酸味って、コーヒーの味の要素の中では異質なものに思えますよね。
でも、
ほら。
ユーモアって、結構大事でしょ、人間にも。ねi-236
2017-11-19 日 18:12:45 | URL | コーヒー案内人りん [編集]
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