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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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惹きつける珈琲、大坊さん
素晴らしいものを見せていただきました。
南青山で珈琲店をなさっていた 大坊勝次さんと奥さまが作り出すコーヒー です。
     大坊勝次さん、大坊恵子さん


10月4日、店の休みを利用して、香川県丸亀市の”珈琲倶楽部”さんで開催された
大坊勝次さんのコーヒーを楽しむ会』に参加してきました。


2時間の間集中して、お湯を一滴一滴、ネルの袋の中のコーヒーに落としていく、勝次さん。
      大坊勝次さんのドリップ
     同じ姿勢でポタポタぽたぽた…と丁寧に、
     見ているこちらの方が、息を止めてしまうほどでした。



話さなくても黙って素晴らしいフォローをする奥さま、恵子さん。
     大坊恵子さんのフォロー
     音をたてず静かに、勝次さんのドリップがスムースに進むように、
     豆を挽いて、お湯の温度を見、ネルを洗いしっかり拭いて 準備、かたづけ。


     くぎづけになってみている人、
     店内スペースで珈琲談義を交わす人、
     お店の中には心地よいジャズが流れていました。
     参加者のみなさん




大坊さんの所作は、本当にあたたかく優しいものでした。
この動きから、中途半端な珈琲ができるわけない。
様々なコンテストなどでコーヒーを淹れて審査される類のいわゆる”パフォーマンス”とは、
まったく種類の違うものです。
見ていて涙が出そうなほどの厳しく優しい表情、手つき。
見ていて、涙が、出そうなほどの、…。


            


2時間のドリップの後、質疑応答の時間が設けられました。
私は感想として 感動を伝えるのに精一杯で、
何も質問できなかった。
大事な訊きたいこと、考えていたのに。。。悔しい。


他の参加者から出た質問、
『大坊さんのコーヒーにおいて、
材料の善し悪しと 大坊さんの技術の割合は どれくらいと思われますか?』
に対し、


  「材料と言っても 結局のところ 自分の好みの味になってしまいます、
  技術と言うよりも それにお客様をいかに惹きつけるか、ということになるように思います」



私も、すべての珈琲店がそうだと思います。
自分の店のコーヒーが一番だと信じない以上、自信と責任を持って仕事できないでしょう。
そして、そこからだと思うのです。
どうやって惹きつけていくか。


私は、大坊さんの技術は勿論、でもそれだけではなく、
大坊さんの珈琲への姿勢が、
技術とかこだわりとか言う言葉ではない何かが、 いわば『』となって、
お客様を惹きつけているように感じたのでした。


   ああ、それこそが、私の目標なのに。
   何年かかることだろう。



            




38年の素晴らしい仕事を、ひとときで見せて下さった大坊さん夫妻。
私にとって いわゆる”楽しい会”ではありませんでした、

珈琲を生業とするということ、それを 深く重く感じさせてくれた、
素晴らしい会でした。


珈琲を、一生かけて愛し抜きたい、
その資格がある人間になりたい。
迷い、悩みながら進んでいこうと思います。





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テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

珈琲の周りの「?」や出来事 | 22:56:24 | トラックバック(0) | コメント(5)
コメント
こんにちは、ミカンです。

珈琲を、真剣に入れる姿。
村山由佳さんの「おいコー」シリーズに出てくる、風見鶏のマスターを思い出します。
拘りからか、その描写を細かく書いていて、大坊勝次さんの姿とダブります。

私は、「うーん、美味しい」と唸るようなコーヒーを飲んだことがありません。
って言うか、ただの飲み物としてしか見てなかったし(ゴメンなさい)、そこまで舌が感性を持っていないんだと思います(汗)。

りんさんの所に行けば唸れますかね。
2016-10-07 金 10:27:33 | URL | ミカン25929 [編集]
ミカンさん
ミカンさん、コメントありがとうございます。
コーヒーを飲んで「うーん、美味しい」になる必要はないと思いますよ。
飲みたい時に好きなように飲めばいいと思いますよ。
私のところでは唸っている人、いません(笑)
幸せそうな顔になって下さる方は沢山いらっしゃいます。
あはは。そんなもんです。それぞれの感じ方でいいんです。

”舌の感性”っておもしろいですね、
舌の感性が鋭い人は、他のことにも鋭いんじゃないかな…
2016-10-07 金 20:11:09 | URL | 珈琲案内人りん [編集]
りんさん、充実した時間をお過ごしだったのですね。
珈琲は奥が深いとしみじみ思います。
だからこそ、りんさんもその魅力にひかれているのですね。

まっすぐなりんさんのお気持ちが伝わります。
2016-10-15 土 16:24:02 | URL | 森須もりん [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016-10-15 土 16:44:14 | | [編集]
もりんさん
もりんさん、素敵なお言葉ありがとうございます。
なんか恥ずかしくなってしまいます(笑)

店での私を見ていると逆に見えるかもしれませんが、
実は私はどうにも社交性がなく、同業者の友達が居ません。(あ、普通の友達も居ませんけど。)
大坊さんご夫妻の素晴らしい所作を拝見できたこと は勿論、
自分がちゃんと出かけて行ったことが自分で嬉しかったのです。
そして、
自分の仕事がまだまだだ と改めて思い知ることができたことも、
嬉しかったのです。
素晴らしい、会でした。
2016-10-15 土 19:50:09 | URL | 珈琲案内人りん [編集]
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