2013-11-06 Wed
この珈琲を淹れるときは、緊張します。なんだか、自分の中の汚い心を振り返ってしまう。
こんな穏やかなものがあるんだろうか。
このヒトなんですけど、↓

ドミニカ・カリビアンクイーン
このコーヒーがいい、
他のじゃなくて、これがいい

…というお客様、逢ったことなかった。
でも、焙煎珈房NONAKAでは、
ぽつり ぽつり、現れはじめましたよ

ブルーマウンテン系の、品のある珈琲です。
でも、"ブルーマウンテン”ではないし、
これ

見過ごされてしまうんですね。
たとえば、モカ・シダモ なんかだったら、
「酸味はイヤ

って思い込んでいる人に対しても、
あのお茶目な性格で、「え?これでも?」

仲良くなっちゃったりするんですが

この ドミニカ は、欲がなくて、
こんな穏やかな優しい酸味、隠れているのはもったいないのに、
「酸味はちょっと…

「はぁ、そうなんですね、では私はおとなしくしておりますね」
と、静かーにしてるんだなぁ。
でも、
りんは、
ドミニカのそういうところが好き

出しゃばらない。
でも、卑屈なわけでもない。
媚びないし、嘆きもしない。
ただ、
相手が手を伸ばしてくれたその時は、
素直に出て行くんです。
飛びつくような味ではない。
ないと困る!あれじゃなきゃ困る!

そんな珈琲ではない。
でも、この良さを感じているお客様は、
たいてい、こんなふうにおっしゃるんです。
「ああ、やっぱり、ドミニカ好き

珈琲は、刺激物なんかじゃない。のだ。
つづく。
他の珈琲との比較は、焙煎珈房NONAKAのHPへ。