2019-12-10 Tue
先日、とても嬉しいことがあった。「いや実はね、私、『モカ』という言葉が好きなんですよ。」
あるお客さんのことば。
その方は、最初からずっと、
”モカ・マタリ”か”モカ・シダモ”か”モカ・イルガチェフ”を買っています。
・・・そういうことだったんだなあ。
嬉しくなりました。
私の望んでいることは まさにそういうことなんです。

コーヒーって、味だけを好きなのではなくて いろんな『好き』があっていいと思う
味が好きでコーヒーを飲んでいる人にも、そういう色々なことに心を向けてみてほしい、と。
コーヒー…香り…茶色…豆…名前…
・・・・・どこからくる香りなんだろう。香りってどんな仕組みなんだろう。
苦いのに美味しいのはなぜだろう。苦みってなんだろう。
色が濃いの、薄いの、あるな。もともとはどんな色なのかな。
どうやって育てるんだろう。どんな人が作っているんだろう。
もともとはどんな香りなのかな。最初からこんないい香りなのかな。
この変な名前、気になるな。どういう意味なのかな。何語なのかな。
いったい最初に飲んだ人はこれを美味しいと思ったのかな・・・・・・

いろいろ…いろいろ…
ひとつのことを、ただ一つの一般常識でとらえて、そこから自分の考えを広げない世界。
便利で早い、苦労しないでいられることばかりの今の世の中、
自分で考えないで生きることのつまらなさ。
コーヒーをとおして、自分で思いを広げる楽しみを見つけてほしい、
・・・そう、思っています。