2019-07-11 Thu
7月6日は、マラウィの独立記念日!なので、
今月の月替りコーヒーは、マラウィのコーヒーです・
北海道+九州、くらいの大きさの国、マラウィ。
この国の20%は 湖。
”マラウィ湖”という、大きな大きな湖。
・・・滋賀県のようなイメージを抱いています。
内陸国だけど、これだけ大きな湖があれば、窮屈じゃないかもな、なんて。
今回、当店の月替りコーヒーとしてご紹介しているのは、
このマラウィ湖を見下ろす ムズズcityの北東、約50kmのところにある農場のものです。
農場にはコーヒーだけでなく、トマト・キャベツ・じゃがいもなども育ち、
221個ものはちみつ巣箱があったりします。
園芸や養蜂も兼ねている、のびのび頑張っている農場。
『ウシンギニ農園』のコーヒー豆です。

マラウィという国は、1907年~1964年までは イギリスの保護領でした。
その頃は、今のマラウィにあたる地域は”ニヤサランド”と呼ばれていました。
マラウィ湖は、又の名を”ニヤサ湖”と言うのだそうです。
ニヤサランド時代の初期は 綿花の栽培・輸出が主だったようです。
しかしその後、その輸出の増減が激しくなったため、茶の輸出への関心が高まりました。
それと同時にコーヒーの大部分は廃棄されてしまい、コーヒーの輸出額は74.8万ポンドから11.3万ポンドまで
落ち込みました。
そんなこともあって、2000年より前は コーヒー産業は政府が監督権を握っていて
コーヒーの品質も生産量も 向上できずにいたのです。
それが規制緩和の後、ぐんぐんグングン成長。
一気に品質も生産量も上がってきました!
マラウィのコーヒー生産地は、北部と南部に分かれます。
北部は、タンザニアの国境に近い山脈地帯で、 小自作農家による生産。
南部は、プランタイア周辺(ここは茶の生産地でもあります)で、 大自作農家による生産です。

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その中で、特に近年 成長が大きく、生産量を拡大してきている地域が、北部の”ムズズ”。
2011年に1万6000本を植樹したのち、この2019年~2020年までには60万本を!という目標で
年に5~15万本ずつ拡大してきているのです。
そして。
今月ご紹介しているマラウィAAAは、このムズズ地域の豆。
ムズズコーヒー協同組合の この『ウシンギニ農園』は、なんと希少なあの『ゲイシャ種』もしっかり栽培。
よって、今回のマラウィは、前回の『マラウィ チノンゴ』ではなく、
実は、
ウシンギニ農園の ゲイシャ種の AAAランクの豆、なのです!
・・・あまり『ゲイシャ』『ゲイシャ』と最初から言うと、皆さん一時騒ぎ立てられた『パナマゲイシャ』のイメージで
高いんでしょ、だから美味しいんでしょ、高いなら美味しいに決まってる…と思い込んでしまって、
この豆自体を素直に味わえないので、当店では『ゲイシャ種』であることを あまり前面に出さないようにしています(笑)
・・・だって 面白くないんだもん。
アフリカ産のコーヒーにしてはとても上品で、すーっと入ってきます。
香りも気高く、味も明るく、重すぎない、きれいな風味です。
根っこは やんちゃなのに、上品に生きてる、そんな味のコーヒー。
マラウィAAA.
どうか 先入観なしで、真っ白で味わってみて下さい。


