2019-06-13 Thu

『絵本の読み聞かせ講座』に、行きました。
入門&初心。一回きり申込みの講習。
ずっと気になっていた、『絵本の読み聞かせ』。
でも、やったこともない、絵本が好きでたくさん読んでいるわけでもない、
子どももいない、ボランティアをしているでもない、
人に読んで聞かせたことなど、一度たりともない。
・・・でも、気になっていたのです。
聴いている人たちは、どんな印象をもち、どんな反応をするんだろう、って。
ともあれ、ドキドキで参加してきました。
(もう、申し込んだ日から、ずっと緊張。)
参加したのは、4人でした。
みんな、女性。
先生は、全然気取りのない、シンプルな、すっきりした先生でした。
講習会という固い空気をほぐすために、
先生は何冊か、実際に絵本を読んできかせて下さいました。
参加した4人それぞれも、1冊ずつ、読みました。
もう私は、講習の最初から終わりまで”発見と”驚き”の連続。
なんせ 子供の頃~もう憶えていないころ~から 物心ついて今まで、
本当に一度も、誰かが読んでいるのを聞いたことはなかったのですから。
絵を観るのも大変、
おはなしを聴くのも大変。
・・・いや、いや、だって、大変なんです。
難しいんです、読んでもらうって。
こんな難しいことを、ちいさな子たちは いっぱいできるのです。
「もーいっかい!」 なんて・・・うそだろ・・・💦
持ち方や開き方、立ち方のポイント、
読み方のポイント。
簡単なように思っていたけど、実際に相手に向かってやってみると
いや、これじゃダメだわ、これってなんか、違和感あるよなあ、
そんなことがたくさんあります。
難しい難しい。読む方も難しいぞ。
・・・でも、こちらの難しさの方が 理解できる難しさなんです。
これは、技術。読んできかせる側は、技術。
技術なんだから、難しいのも分かります。
・・・・そして、それから、・・・・。
”聴く側の難しさ”、っていうのは。
・・・大人になっちゃったから、難しくなったんだ。
頭で考えようとしてしまうのです。
絵を見て、「えっ、なんだろう」「あそこにあれがあって そこに クマがいて」「森の中に咲いているのは赤い花」
・・・って、必死で目で追う、言語化しようとする。
お話をきいて、「このクマは トニップ という名前なんだな」「2歳になったんだな」「電車に乗ろうとしているんだな」
「行く先は国内じゃない、・・・架空の国か・・・」
って、整理する。
それぞれに 忙しいんです、ふたつ同時進行で、大変なんです 難しいんです。
子どもから大人に成長していく過程で 情報・知識が身についてしまって、
感じるより先に考えるようになってしまって、、
純粋にすっと架空の世界に入っていくことが できなくなったんだな。

再認識しました。
子どもは未来が大きいんだ。
過去よりも、未知の世界が、大きいんだ。
”知らない”って、すごいこと。
すごいこと。なんだ。
真っ白な画用紙の世界。
どんな影響を・・・受けるのだろう。
その人に読んでもらった、たった1冊の絵本から。
子どもたちよ。
これからの人生を歩む、子どもたちよ。
いろんなことを いっぱい肌で感じて、
泣いて 笑って 怒って、
豊かな人生を歩んでいってね。
子どもたちにとって、素敵な未来でありますように。