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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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ただのハガキじゃないんだ
  「費用対効果を考えろ。
  来ないと分かっているお客様には、ダイレクトメールを送るな。」

・・・以前勤めていた会社での毎年のイベントの準備中、
上司からそんなふうに言われました。

そうなのかなあ。
何か違う気がするなあ。
と、いつもその指示をしっくり受け止められずにいました。

・・・ちがうんだよ。


                 


コーヒーが美味しく感じられる季節になりました。
10月1日は、コーヒーの日、なんです。
小さなイベントをしました。
昨年好評だったので、今年もやったのは、
月替りコーヒーの中で アンコールの声の多かったもの(または、強かったもの)、を
『リクエストコーヒー』として5~6種類勢ぞろいさせる、ということでした。
とてもにぎやかにコーヒーが並びました。

コーヒーの日

毎月の”月替りコーヒー”を必ず買って行かれるお客様も、
いつもは ”自分のお気に入り”ばかり買って行かれるお客様も、

みんな、せっかくだから と リクエストコーヒーをチョイス。
飲みくらべてみて、どうだったかな。
楽しんで下さっているかな。
・・・イベントが終わった静けさの中で、考えています。




『イベント』と呼ばれるものは、毎年この時期に一度だけ、やっています。
よく、どこかのお菓子屋さんとコラボレーションしたり、
地域のイベントに出店したり、するところが多いのですが、

うちの店はそういうことはせず、

この位置で、自分の店のこの場所で、じっくり構えています。

まだ出会っていないたくさんの人々に知っていただくことも大切なのですが、
ふたりぼっちでやっている私たちにとっては、
これまでに来て下さっているお客様に感謝したい気持ち の方が
ずっとずっと大きいのです。
だからイベントだからって 宣伝も出すことなく、
これまでのお客様にだけご案内のハガキをお送りして お知らせしています。


                 


イベントが終わって見直しをしていると、お客様方の顔が目に浮かびます。

  あの人は やっぱり急いで来て下さったな。
  あの人 来られなかったな。忙しいのかな。
  あの人、久しぶりによく来て下さったな。
  あの人は、分かっていたけどやっぱりいらっしゃらなかったな。


案内状を握りしめて来て下さる方。
敢えて このイベント期間を避けようと、おいでにならない方。
どちらのお客様のことを思っても、
ありがたくて大好きで、涙が出そうになります。



本当は、多くのお客様は、
くじ引きがあろうがなかろうが どうでもよく、
リクエストコーヒーとして販売される豆が 好みに合おうが合わなかろうが、
どっちだって構わないのだろうと思うのです。

でも、でも、なんだか、
お客様の声が、空気が、
伝わってくるんです。


    「案内状が来た、あの小さなコーヒー専門店から!」
    「あのお店、自分のことおぼえていてくれているんだ!」

       応援してあげなくちゃ!


・・・と。


                     



案内状は、ばらまくものではありません。
  ―あなたは うちの店にとって 大切な、特別なお客様です。
    本当にいつもありがとうございます。―

そんな気持ちを乗せてお送りしているのです。


おいでにならないと分かっているお客様にも、
お送りするのです。
ちゃんと、意味が、あるのです。


嗜好品の専門店であり、
しかも、スーパーや百貨店とは違う、小さな店。



うちの店が送る案内状は、

大事な人たちへの気持ちをしたためた、 お手紙 なんですよ。








テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

珈琲の周りの「?」や出来事 | 20:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)

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