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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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読書は必要?
ある日の朝日新聞に、こんな投稿がありました。
21歳の大学生の投稿です。

  『”大学生の読書時間が減っている” という記事に、懸念や疑問の声が上がっている。
   しかし私は、読書は役には立つかもしれないが、読まなくても生きていくうえで問題はないと思う。
   それよりアルバイトや大学の勉強の方が必要と感じられる。
   読書は楽器やスポーツと同じように趣味の範囲であり、読んでも読まなくてもいいのではないか?』

・・・こんなような趣旨です。

           本を読む


これに対し、歌人の 穂村弘 さんが答えた記事が、後日掲載されました。
こんなような答えでした。



『確かに、楽器がなくてもスポーツがなくても、そして読書がなくても生きてゆくことはできる。
 その意味では趣味の範囲と云えそうです。
 
 でも、それだから読書はしなくてもいいのではないか、と問われると、賛成することには不安と躊躇いを覚えます、
 読書という行為は、ことばと密接に関わっているからです。


 読書 は趣味の範囲であっても、ことば はそうとは言い切れません。
 ことばは コミュニケーションに必要なだけではありません。
 誰にも会わず一言も話さない日でも、私たちは心の中で無意識に言葉を使っています。
 それなくして生きることはできない、と思えるほどに。


 私たちが一つの共通の世界に生きているというのは実は錯覚で、
 本当は一人一人の内なる世界像を生きているに過ぎないんじゃないか。そして、
 言葉はそのことに深く関わっているらしい。
 人間は 言葉の介在無しに 世界そのものを直に生きることはできないんじゃないか?


   エスカレーターで足音高い女性の歩き方にイライラしていたら、或る時知人に
   「サンダルの構造上ああなっちゃう、カスタネットガールという種族なんです」と教えられ、
   その後はそういう人たちに会っても「あ、カスタネットガール」とむしろ面白く感じるようになりました。
   ひとつの言葉を知ったことによって、私の世界像が変化したのです。
 

 このように、必ずしも読書という行為だけが内なる言葉を養うわけではない。
 でも、本が言葉の、すなわち”他者の世界像”の塊であることもまた確かです。
 私が読書に特別な意味を見出したくなるのはそのためではないか、と考えました。』


                      



この穂村さんの記事を読んだ時、心がすごく充たされました。


 私たちは心の中で無意識に言葉を使っています、それなくして生きることはできない、と思えるほどに。


・・・そうなんですよね・・・。




外界からの刺激を受け取った時、簡単にことばに置き換えられるものと簡単ではないものとがあるように思います。
たとえば、よく言われるのですが、”味”を言葉で表現するのは難しい。
コーヒーもそうです。どんな味?って言葉にするのは簡単ではない。

でも、本当は皆さん感じ取っているのです。言葉に置き換えられないだけです。
明確に置き換えなくていいと思うんです。
「なんとなくこんな感じ」でいいと思います。
でも、何かの言葉に置き換えてみると楽しみは広がります。



   私は、読書をするとき 必要になるのは、想像力ではないか?と思っています。
   言葉を受け取り、その状況を心の中で想像したり映像化したりする、
   その豊かさによって、人によって読書というものの深みが異なるのでは?
   まず、受け取る力がなくてはいけないのかもしれません。
   読書は、受け取る力、想像する力 を豊かにしてくれる。
   受けとった言葉をイメージに置き換えたり、イメージしたものをことばに置き換えたり という、
   その訓練をしてくれる。
   ・・・のではないかな、と思うのです。



ああ。そして、
こころにことばが浮かばなかったら、苦しい。
イメージだけが、概念だけがふくらんで、胸を掻きむしりたくなります。
概念と言葉が結びついていない赤ちゃんの頃、
私はどうやって生きていたのだろう、
ことばという便利なものを知ってしまった今では、
・・・もうあの頃にもどることなんて、できない。







テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 20:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)
希少なコーヒー パプアニューギニア パラダイスプレミアム
さて、5月の月替り限定コーヒーは、
前回登場の際、”透明人間”と紹介した パプアニューギニアのプローサ農園のコーヒーです。
さりげなさ、柔らかさがお口に合うようで、リクエストも多いので、今回また登場です。

  コクも酸味も苦味も本当はあるのですが、全体のバランスがいいので、
  あまり強く感じません、柔らかくまとまって 空気のような存在感に。



                




パラダイスプレミアムは、年間約800袋(約50t)しか生産されない、希少な豆なのだそうです。
 (因みに ブラジルは年間約300万t、ベトナムは年間約150万t
 その他の地域もだいたい20万tくらいは生産しています。パプアニューギニア全体では約5.5万t。)
小さな農園の、大事な豆なのですね。



産地はパプニューギニアの東部山岳州。
州都ゴロカの周辺は、コーヒー栽培が盛んな地域です。
プローサ農園 があるのは、ゴロカの南南東にあるオカパバレーの奥の奥。
  ゴロカより90㎞ほど奥の秘境農園です。
極楽鳥の、パラダイスです!

 
  極楽鳥
            ナショナルジオグラフィック日本版より



パラダイスフォレスト(楽園の森)・・・。
豊かな熱帯雨林。
インドネシアの森とあわせて、パラダイスフォレスト と呼ばれるほどなのです。
260の哺乳類、720種の鳥類など、生命の多様性にあふれる森。


   しかし現在、安価な木材を供給するため
   パラダイスフォレストの姿が消えかけているようです。
   日本は一生懸命、熱帯雨林の保全を続けています、コスモ石油さんとか。



パプアニューギニアという国は 未開の部分が多い。
先住民族が当たり前に多様に暮らしてる。
世界の1/3にあたる1000もの言語が話されています。


そんな未開の土地、秘境プローサ農園の土は、フカフカと柔らかいそうです。
人工肥料や農薬がいらない土壌なのです。
なぜでしょう?
農民たちの知恵で、あるスミレ科の植物を農園に植えるのですって。
その根っこが地中に自然作用し、土壌が活性化、肥沃に。

 先祖伝来の自然農法で育てた、完全なる無農薬栽培の コーヒー豆。

いいコーヒーができるのもなるほどですね。


この農園は、山岳有機農業協同組合(Highlands Organic Agriculture Cooperative)が所有する農園です。
オーストラリアNASAA有機認証を受けています。
このNASAA有機認証というのは、とてもとても審査が厳しいそうです! 




                



   有機のコーヒーは、とげのない優しい味になりますね。
   フカフカの土のベッドで育つ為でしょうか。
   香りも味も、なんともナチュラルなのです。
   変に主張してこないのが、有機のコーヒーの特徴のように思います。


コーヒーに 刺激 を求めるのもいいですが、


コーヒーに 優しさ を求めるのも、
いいんじゃないでしょうか。




     美しいもの みつけました、

    パプアニューギニアの切手
          パプアニューギニア、極楽鳥のデザインの切手。


    
                                  





テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

ストレートコーヒー | 20:00:00 | トラックバック(0) | コメント(6)

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