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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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パナマ・ハートマン~”シェードツリー”の大切さ
高温厳禁

絶対に、熱々のお湯で抽出しないで下さい!
高温で淹れると、嫌な雑味が出やすい豆です!


繊細で綺麗な味のコーヒー、なのです。

低めの温度のお湯ですーっと淹れると、
とてもきれいな酸味が楽しめます。
コーヒーの酸味 と言うと、爽やか とか 優しい とか 力強い とか、
そんな感じのものが多い。
ところが、この パナマ。
『とろけそうな』酸味なのです。
プレミアム コスタリカ
という感じ、かな。

パナマって、国境線を隔てて コスタリカのすぐ下(南西)にあるのです。
しかもこの”ハートマン農園”のあるパナマの”チリキ県”は、
パナマという国の中でも コスタリカのすぐ 傍 に位置します。
似ているわけですよね。

南に接しているコロンビア側から、コーヒー栽培は入ってきたようなのですが、
コーヒー栽培に適している土壌は 北側のコスタリカ寄りだったらしい。
それで『コスタリカ”ちっく”』(笑)になってるのね。


この珈琲豆が大きな袋で届いた時、袋に『BIRD FRIENDLY』と書かれてありました。

   バードフレンドリー。鳥も喜ぶ。

そんな自然環境で育ったコーヒーなのです。
    (コーヒー豆の認証のひとつに”バードフレンドリー認証”というのがありますが、
     あの認証を取得しているという意味ではありません。)
           鳥のマークのパナマ・ハートマン


昔は国土の90%以上が森林だったのに、パナマ運河ができて さらに開発開発・・・なんてやっているうち、
2000年にはとうとう森林面積は39%にまで落ちてしまったらしい。
慌てて自然環境の保護に乗り出し、
今では世界10位に入る環境保護国になっているのだそうです。




      そんなパナマでは、コーヒーの生育環境が素晴らしい。
      農園というより、「森林の中でコーヒーが育っている」と表現できるほど
      パナマのコーヒーは木々に囲まれて育つのです。
      この、コーヒーの樹を囲んで立っている木々を”シェードツリー”と言います。
      このおかげで、パナマのコーヒー豆は高品質なのです。

      こんな感じで、コーヒーの木を直射日光から守っています。
                ↓
       シェードツリーって?
           シェードツリーがコーヒーを覆う




        シェードツリーに覆われたコーヒー
               実際はこんな感じ


こうやって自然の愛情を受けて育った パナマ のコーヒー豆たちは、
「群れていなくても一人でいられる人間」的な強さがあります。


    コーヒーの木というのは、直射日光に当たり続けると
    日に焼けてダメになってしまいます
    シェードツリーと言われる バナナ や マンゴー の木々と一緒に植えられることで、
    それらがコーヒーを直射日光から守ってくれるのです。
    さらに、落ち葉が養分になるので、化学肥料や農薬なしで育ちます。

    反対に、シェードツリーがないところ(森林を伐採して開いた農地)は、
    土地がやせ、化学肥料が必要になります。
    それに、コーヒーだけの単一の栽培だと、(社交性や協調性…が育たず?)病気に弱くなり、
    農薬というお薬に頼ることになりますね。

パナマのコーヒーは、
そんな訳で 個性もしっかり、かつ透明なのです。
気の毒なことに、他の木々と一緒に育っているために、
当然、機械でザーーッと収穫することはできず。
 収穫は丁寧に 一つ一つ。
 ・・・丁寧に丁寧に。

                 


いい豆です、魅力ある豆ですよ。
昔の珈琲と今の珈琲は、
こんなに違うんだ、
こんなにも豆の品質が良くなったんだ
、と
教えてくれる味です。
  「昔、コーヒーを飲んで酸っぱかったことがあって、酸味が嫌いになった」
  「昔飲んだ 苦~い味 こそ、コーヒーのおいしい味だ」
   …という人。
本当にいいコーヒー豆は、実は、きれいな酸味があるのです。
昔、日本に入って来ていたコーヒー豆は、まだ品質がよくなかったので、
深煎りにして、苦みでごまかしていた部分があるのです。

今は、日本にも、
こんなに高品質のコーヒー豆が入ってくるようになりました!


だから 敢えて、この酸味を前に出して完成させました。
焙煎職人といろいろもめながら、この味に決まりました。
ダメ!ダメ!違う!深すぎ!消えてる!って、何度も もめた。


大丈夫。自信をもってご案内します
低めの温度で、いい味出して下さい。

この味の魅力が分かると、
珈琲を すごくすごく!楽しむことができるようになりますよ!


                                  






テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

ストレートコーヒー | 00:15:19 | トラックバック(0) | コメント(3)
リセットボタンを、コーヒーが、
先月、私の唯一の友達が、入院、手術しました。
明るくはないけれど、いつもかわいい笑顔を見せてくれる、友達。
大きな病気はあまりしたことないのに。

毎日毎日、見舞いに通いました。
仕事が終わってお店を閉めた後、急いで、会いに、行きました。

 私は子どもの頃、厄介な病気で一年近く入院してた。
 マイナーな病気で、当時は専門医もほとんどいなかった。
 自暴自棄になり 無茶苦茶な闘病生活をしていた私に、
 彼女は 毎日毎日会いに来て、一緒にいてくれたのです。

そんな彼女に、
私も毎日毎日、会いに行きました。


手術の日、一日中、病室で待ちました。
そわそわ、そわそわ。
落ち着かないので、同フロアの自動販売機にコーヒーを買いに、

缶コーヒー、だ
  缶コーヒーでは、ダイドーが好き。デザインが、好きです

コーヒー豆屋なのに、缶コーヒー。・・・。
でも、この缶コーヒーのおかげで、ずいぶん落ち着いたんです。
もし自動販売機にコーヒーがなかったら…、
もしこれが例えば炭酸飲料などだったとしたら…、
あんなに落ち着きはしなかったでしょう。



     コーヒーって、すごい。




一階に下りれば、コンビニエンスストアがあって、
そこでポーションセット式の ”淹れたてコーヒー” を売っています。
お医者さんも、患者さんの付き添いの人も、
そのコーヒーを利用するのでしょう。


ううん…


ああ。
こういう息のつまる空間では、
ほんの1杯、美味しいコーヒーがあってほしい。
カチカチになった心を、コーヒー1杯の香りと味が、
どれほどほぐしてくれるだろう。


                 



そう言えば、
東日本大震災の時にも、そんなことを考えました。

あんな、大変だったときに、その時その時が大変な時に、
自分の好きなコーヒーのことを 思いに持ちだすなんて、
被災した方々に言わせれば「ふざけるな!」かもしれない、
それどころじゃないかもしれない、
不謹慎と思われるかもしれない、
でも、でも、四国という たまたま災害の少ない地に暮らしている私は、
避難所にいる方たちの寒さ、辛さ、緊張、悲しみ…
それを思った時、
ああ、あの避難所に、あたたかく美味しい 心のこもったコーヒーを飲めるところが
一か所でもあれば…
どんなにか、どんなにか、救いになるのではないか、と、
思ったのでした。



  苦しいところに、コーヒー。
  空気穴のように、ぽっかり、
  …コーヒー。
  ひと息、の、心と身体の、リセットボタンに、なるんじゃないか。


                          


入院などほとんどしたことがないお友達の枕元には、
いつもは私の部屋にある ぬいぐるみ を置いていました。
それで、日中は、この子に付き添ってもらいました。

彼女が退院し、役目を終えて、この子も私の部屋に戻ってきましたが、
ちょっと留守していたためか、
なんだか少し、居心地が悪そうにすわっています

見守りわんこ








テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 20:47:37 | トラックバック(0) | コメント(4)