2015-02-07 Sat

タンザニア・エーデルワイス
美しい名前のコーヒー、気になりますよね。
”クレオパトラ”とか、”ボニータ”とか、なんだか名づける人もすごいですね。
この”エーデルワイス”は、農園の名前です。
なんとなく か弱い乙女っぽい名前ですが、なんとアフリカのタンザニア産。
たくましいキリマンジャロコーヒーのご近所さん。
キリマンジャロ地区より、ちょっと北西の地区にある農園です。
味わいは、というと、
NONAKAでは、まろやかな苦甘味を前に、奥の奥にきれいな酸味を閉じ込めるように、
通常置いているキリマンジャロAAA・ルブーマよりも 少しだけ深く焙煎しています。
コク ⇒ なめらか ⇒ しかしながらパンチあり! ⇒
⇒ 深み ⇒ まろやか苦味 ⇒
⇒ そうか、この深みを支えてるのは本来の性格的な酸味だな?ぬ。コイツ、デキる!
・・・という感じでしょうか。
果たして、かよわい乙女 ではないのでした。
芯のしっかりした美しさの塊 なのでした。

エーデルワイスって、もともとは花の名前なんですね。
アルプスなどの高山の花。
うっすらと雪がかかったように、白い綿毛で覆われています。
日本名は「セイヨウウスユキソウ」(そのまんまだ


なんとなく花言葉を調べてみたら、…ありましたありました。
『勇気』 『落ち着いた奥ゆかしい美しさ』 『忍耐』
・・・納得。妙に納得。味わいそのものです。

「キリマンジャロ」って、御存知のようにタンザニアの最高峰。
その麓でつくられるコーヒーが一般にキリマンジャロと呼ばれ、人気があるし、有名でもあります。
ただ本当は、ね。
安価な労働力による大規模なプランテーションが多くて、
「キリマンジャロコーヒー」と広く出回っているものには、曖昧な部分もあるのだそうです。
それはそれで、まぁ、ないと困るのでしょうが、
タンザニアにはキリマンジャロ地区以外にも、
このエーデルワイス農園のように、
小規模で、栽培も管理もしっかりした、素晴らしい農家もたくさんある!
…ってことも、知っててくださいね。
キリマンキリマンって言わずに(笑)

そう言えば、
キリマンキリマンってみんな略すのですが…
実は『キリマンジャロ』という語は、
『kilima(キリマ)』 + 『njaro(ンジャロ)』 で できているらしい。

エーデルワイスの諸説よりも、この語源の方が、おもしろかったぞ


