■プロフィール

珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック

■月別アーカイブ
■カテゴリ
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

コーヒー依存症、か。
『コーヒーが飲めない』
そんな状況に陥りました。



りんは、いつも年末に熱を出します。
毎年、必ずと言っていいほど。
この前の年末も、そうでした。
営業最終日の29日。
ひとり取り残された私は、「来ることになっているから」とオーナーに言われたお客様を待ちながら、
最後の力を振り絞って店を開けていました。
・・・来られなかったけど。


そして、熱を出して、お正月も突っ伏して過ごし、


新年。
2週間たったところで、
今度はインフルエンザにやられてしまいました。


             


”閾値”というのは、面倒です。
どのくらいで「ダメだぁ!」と言っていいのか、わからないのですから。



 前に書きましたが、私は、食べることが上手にできません。
 それも、『どんな時に何をどう食べていいのか分からない』から、です。
 ある時から、体の自然の欲求が分からなくなった。
 たとえば、こんなこと。
    おなかがすいた、
    眠い、
    痛い、
    しんどい、
    ・・・・・・・・・・。

だからいつも、MAXまで頑張ってしまいます。
でも結構なところまでいかないと、周りからは分からないようす。



今回のインフルエンザも、いつからしんどかったのか分かりません。
なんかヘンかな?変だな?でも、いつもなんかヘンだし、何か違うのかな?
なんてまる一日思っていて、熱を測ってみたら、39度5分だったのでした。

…ぬ?…と思って、その時初めて、あぁ、しんどいや。と認めることができました。




 以前、玄関のドアが強風で煽られ、すごい強さで指を挟まれ、
 指先がちぎれかかったことがありました。
 その時も、とっさに他方の手でその指をおさえ、あああ…と思っていて、
 しばらくして手をはなしたら、指先が びろん、と剥がれかかっていて、
 それを見てから「痛いー!」と思って、。。。




どのあたりで、ダメだぁ と言えばいいんだろう。
若い頃はどこまでも頑張れたけど、
今回は余力がなかった。歳を感じました。
そして悪いことに、
熱がいくらか下がっても、感染を避けるために仕事に行けずにいると、
考えがマイナスにマイナスになっていく。



   音が苦しい。目でなにかを見るのが苦しい。
   食べられない。匂いが気持ち悪い。
   …コーヒーが、
   …コーヒーが、飲めない…。


      


そんな状況に陥って、はたと気づきました。
私からコーヒーをとってしまったら、
魂の行きどころがない、ということに。
いや、正確に言うと、『魂の、生きどころ』 が、ないんだ。


  飲めなくたっていい。
  たとえばコーヒーを飲めなくても、
  私は大丈夫。
  コーヒーに関わっていられさえすれば、
  魂はそこに生きられる。


コーヒーの”味”が好きなわけじゃない。コーヒーの”香り”が好きなわけじゃない。
私がコーヒーを通して感じ取っていること、伝えようとしていること、
人と共有したいと思っていることは、
物質的に体内に取り入れなくたって しっかりと存在している。

コーヒーには、味だけではない魅力的な深い世界があるんです。
そこに、重ねていたい。

   (…でも、…
   ホント言うと、やっぱり、ひと口でいいから、コクンと、飲みたいかも。)

もし仮に、コーヒーが”味”だけのものだとしたら、
そのコーヒーはきっと、ペラペラな薄っぺらい味 なんだろうと思う。




         



そんなわけで、
このインフルエンザで出勤できなかった期間、
何よりも苦しかったのは、熱でも頭痛でも咳でもなく、
コーヒーを取り上げられた、魂の”ぽつん感”だったのでした。


おなかすいても 痛くても しんどくても頑張れるけど、
魂のぽつん には耐えられない、

そんなことが分かった数日間でした。







テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

りんのひとりごと | 23:08:43 | トラックバック(0) | コメント(5)
半月という月日と梅の花と
お店に活けていた蠟梅が、とうとうカラカラになって、ぽこぽこと落ちてしまいました。
考えてみれば、2015年になってもう半月も過ぎたんだね、と、

この半月、何をしただろう。って、思ふ。
雑用係の仕事は、終わる ということがない。
やってもやっても次々と襲いかかってくる。
今日もまた、休憩がとれなかった。座っていてもクラクラする。


   <雑用―こまごました、いろいろの用事。ぞうよう。>
 
 
半月も過ぎたのか…

 
    


昨年の初めには、1年の抱負を考えました。
「今年は、頑張らない」って。
・・・ううん・・・
「あきらめる」ことは、少しおぼえたような。

でも、ある人に、どんな年だった?と訊かれて、
「どんな年でもなかった。何にも印象に残ってない」
と答えたら、すごくびっくりしてた。
・・・ちがうんだよ。思い返すのが、嫌だったんだ。
もう一々思い出したくない。



そして、もし、
今年はどんな年にしたい?と訊かれたら、
「どんな年にしたいとか、考えたくない」
って答えるだろう。
考えることの放棄。

強いて言えば、「今年は、もっと諦めたい」かな。


考えることの放棄。

        IMG_0625.jpg



    蠟梅は落ちちゃったんだけど、
    南天と一緒に活けてある白梅のつぼみが、日に日に ぷぷくっ、とふくらんでいる。
    ・・・こういうのが、いいな。
    こういうのが、りんのしあわせ。
    大きなご褒美はいらないから、梅の花が、楚々と咲いてくれたら、いい。





雑用は嫌いじゃない。
むしろ、好きかも。いろいろ工夫して楽しむことができるから。
・・・でも、

このお店では、やりたいことが、まだまだまだまだ ある。
それも、きっと、雑用なんだろう。
やってみて上手くできなかったこと、
時間がなくてとりあえず形にしただけで間に合わせていること、
ちまちま、しっかり、整えていきたい。それだけなんだけど。
やらなきゃいけない”追いかけてくる雑用”じゃなくて、
やりたい”組み立てていく雑用”を、したいんだな。

でも、この半月、すでに追いかけられて過ごしたのでした。
一日終わってお店を出た途端、絶望的な表情で帰宅する。
今年はすごいスタートでした。



考えること、放棄、放棄。


       


こんなくたびれた雑用係は、お客様に助けられています。
お店にいる間に、そのお客様の中に、
ほんのちょっと、ちょっとの兆しでもいい、心からの笑顔が見えた時、

真剣に雑用やっててよかった、って、思って、
救われるんです。


      

 
この前、年末調整の書類記入の指導を受けていたら、
「なんでそんなに用紙を睨んでるんですか?」と笑われました。
・・・考えてたんです、その数字の意味を。
睨んでたんでしょうか。


どうやら勝手に考える癖があるようなので、
つぶやくようにしようと思います。
  放棄、放棄、って、。




テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 21:50:22 | トラックバック(0) | コメント(4)
甦ったコーヒー、トラジャ
ごめんなさい。
大変お待たせいたしました。
堂々と登場です、トラジャ。
  IMG_0597.jpg


  to(人) riaja(高地) =ト・リアジャ
高地の人々」。ブギス族の言語をもとに名づけられました。
この言葉からくる「トラジャ」は、スラウェシ島の地方の名前 です。


シブい性格ですね、とても。
アジア圏のインドネシア スラウェシ島のコーヒーなので、
近くのスマトラ島産の マンデリン のお爺さん という感じでしょうか。
…と考えると、思わず、
「え!ウソ!あのマンデリンが歳とったら、こんなに落ち着くの
と言いたくなってしまいます。


味については、コーヒーらしい!"The Coffee"!という味ではなく、
しっかり個性的な苦みと渋味を持っていますが、
それはあからさまにトゲトゲしたりしていなくて、
長い人生をじっくりと歩んできたような”丸み”が包み込み…

    ・・・褒め過ぎか(笑)💦


いや、でも、本当に風格があります。
グァテマラという珈琲も、とても誠実でシブい性格で、そういう意味では似ているのですが、
味へのあらわれ方が、違うんですね。
  グァテマラは、重く、濃く。
  トラジャは、深く、丸く。


        
    
  

今、このコーヒーが味わえるということは、幸せです。
一度はなくなってしまいかけた、「幻のコーヒー」なんだそうです。
 

第二次世界大戦前は、ものすごい高級品でした。
でも戦争が始まって、栽培どころではなくなり、農地が荒れ果てて。
しかも大戦後、インドネシアが独立してオランダ人が追放されて、
オランダ国王御用達だったこのトラジャも価値がなくなり、
コーヒー産業は衰退してしまったのだとか。
 

この素晴らしいコーヒーを、消してしまうなんて


         
  



珈琲好きのみなさんは、KEY COFFEEさんをご存知ですよね。
こんな絵柄、見たことあるでしょう?
           ↓
       05291432_5386c65d23c33.jpg

あのKEY COFFEEの大木さんという方が、
20年もかけてこのトラジャ地方のコーヒー産業を再興させて下さったのです!
大木さんに感謝!

トアルコ・トラジャ』って、よく目にしますね。
あれは、

    TOARCO = TORAJA ARABICA COFFEE (トアルコ)

KEY COFFEEさんの、現地合併会社『トアルコ・ジャヤ社』が所持する農園産のものだけが、
”トアルコ・トラジャ”といいます。
語弊があるかもしれませんが、”トアルコ”は、いわば”会社名”だと思って下さい。


トラジャ地方は標高の高い山間地で、コーヒーの栽培に最適な環境。
そこで栽培される”甦ったコーヒー”『トラジャ』は、
トアルコ会社だろうがドサンコ会社だろうが(?)
素晴らしい風格の珈琲なのです!



        



ただ、りんは個人的に思うんですよね。

KEY COFFEE さんに大感謝するけれども、
トラジャは、ブレンドにはして欲しくなかったな。


トラジャって、

そんなに身近にたくさん居たりしなくて、
うかうか近寄れないような崇高な空気を放っている、

      そんな爺様だと、思うから。


                        





テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 20:45:08 | トラックバック(0) | コメント(5)

FC2Ad