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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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ブルンジ、アフリカコーヒーの新人
 遅くなりましたが、今月の月替りコーヒーのご紹介です。
 ブルンジ・カヤンザ。


ブルンジ って、アフリカの内陸の、小さな小さな国です。
北海道の3分の1くらい・・・四国の1.5倍くらいの大きさの国です。
アフリカ大陸が大きいから、すっごく小さく見えます。
   
    ブルンジ地図
     
こんなところにある国ですが、全然暑くない。
サバンナもありません。
平均気温は18℃くらい。
国自体がだいたい標高1500m以上で、山がちの国なのです。
ルワンダ とともに、『アフリカの中の気候的・環境的な国』と言われています。

 コーヒーの主な産地は、北部の高地 カヤンザ県
 ブルンジでは、高地は”リトルスイス”と喩えられます。


この国は こんなに小さいのに、人口がすごく多いのです。1000万人を超えています。
そして、主な輸出品が金とコーヒーであるために、
コーヒー農家が多い多い!
労働人口の90%は『山岳農業(コーヒー・茶・綿花など)』に従事しているらしい。
そのほとんどが小規模農家です。
その数 8万
でも貧しくて肥料を購入できないので、
虫取りまで手作業で 丁寧にコーヒー栽培をしています。


こんなにまで ほぼ国全体がコーヒーに関わっているのに、
タンザニアやルワンダの陰にかくれて 知られることがありませんでした。
しかし実は、1930年頃のベルギーの植民地だった時代から 既に、
ブルンジの人々は良質な生産方法を熟知していたようです。



  何度も言うように、コーヒーというのは 植物で、実がなった、
  その時点では果実であり、赤や黄色などの”実”です。果肉に包まれています。
  それを精製したものが 生豆であり、その形で私たちのところに入ってきます。

その、精製処理をするところ・・・精製所、『Washing Station』。
ブルンジの生産農家は、そうして丁寧に育て 収穫した豆を
Washing Stationに持ち込みます。
現在、ブルンジ内で 280ものWashing Stationがあるそうですよ(過去5年でwet millersが倍増したらしい)。

今回 当店でご紹介する豆は、カヤンザ県の中のkibingo(キビンゴ)というところにあるWashing Stationのもの。
そこだけでも、生産者3500名18集落の生産農家の豆を精製しています。


  実はこの地は、ナイル川の源泉として知られているところなのだそうです。 
  ナイル川のふもと
                  (画像はお借りしました)  


  ・・・恥ずかしながら初めて知ったのですが、ナイル川って『青ナイル』『白ナイル』があるんですってね。
  『青ナイル』はエチオピアのタナ湖が源泉地と言われていますが、『白ナイル』については諸説あるらしく、
  その中でも最も南にあるのが ブルンジ なのだそうです。


  こんな書籍まであるんだ。

  青ナイル!白ナイル!
       読んでみたい…   (画像はお借りしました)                       



                        




ブルンジのコーヒーが知られるようになったのは、
2012年がきっかけ。
この年に、世界的なコーヒー品評会 Cup of Excellence が ブルンジで開催されました。
アフリカ大陸では、第2番目の開催(第一番目は ルワンダ)。
その時、高品質スペシャリティコーヒーの生産国として注目され、
世界でも知名度が高まっていきました。

 その後、年間500万~700万本もの、主にブルボン種の苗木を新植し、古木の植え替えをしたり。 
 HoneyCoffeeの精製のために最新テクノロジーを導入したり。
 前述した、倍増したWet millers(水を使って果肉除去する装置)も、色々な認証団体(フェアトレード、レインフォレスト、オーガニッ  ク、カフェプラクティスなど)の
 認証団体の認証作業が進んでいるそうで、
 2022年までに 全施設の60%が準拠する予定なのだとか。

グングン成長し、アフリカ他国の有名どころ(タンザニアやケニアなど)に負けない、
良質なコーヒーの栽培地となりました。
近年は、15,000t~20,000tの生産量で安定しています。


   ただ、この国は小さいのに人口が特に多く、しかもコーヒー農家が多いので、
   コーヒー栽培等の農業開発が進んで嬉しい反面、
   そのために、湖に土壌が流れてしまって。
   アフリカで2番目に大きい”タンガニーカ湖”が、水質汚染のリスクにさらされている、という問題もあるそうです。
   …なぜ、コーヒーの栽培地って、こういうところなんだろう…
   コーヒー業界で買い付ける方の人間は、心しなければいけないなあ と思います。



                       



 ブルンジのコーヒー。
 とてもきれいな味です。アフリカの、新しい、新しいきれいさ。です。
 アフリカならではの力強い酸味とはちょっと違う、フレッシュで人懐っこいさわやかさが、
 ほんのりやさしい甘みの上に、乗っかっている感じ。

   コーヒーの実を丁寧に選別
            (画像はお借りしました)



  ぜひ、味わってみていただきたいです



                           


 


テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 20:20:22 | トラックバック(0) | コメント(0)
マラウィ ムズズ農協 ウシンギニ農園
7月6日は、マラウィの独立記念日!
なので、
今月の月替りコーヒーは、マラウィのコーヒーです・


北海道+九州、くらいの大きさの国、マラウィ。
この国の20%は 湖。
”マラウィ湖”という、大きな大きな湖。
・・・滋賀県のようなイメージを抱いています。
内陸国だけど、これだけ大きな湖があれば、窮屈じゃないかもな、なんて。

今回、当店の月替りコーヒーとしてご紹介しているのは、
このマラウィ湖を見下ろす ムズズcityの北東、約50kmのところにある農場のものです。
農場にはコーヒーだけでなく、トマト・キャベツ・じゃがいもなども育ち、
221個ものはちみつ巣箱があったりします。
園芸や養蜂も兼ねている、のびのび頑張っている農場。
ウシンギニ農園』のコーヒー豆です。

マラウィ ウシンギニ農園 1

マラウィという国は、1907年~1964年までは イギリスの保護領でした。
その頃は、今のマラウィにあたる地域は”ニヤサランド”と呼ばれていました。
マラウィ湖は、又の名を”ニヤサ湖”と言うのだそうです。

ニヤサランド時代の初期は 綿花の栽培・輸出が主だったようです。
しかしその後、その輸出の増減が激しくなったため、茶の輸出への関心が高まりました。
それと同時にコーヒーの大部分は廃棄されてしまい、コーヒーの輸出額は74.8万ポンドから11.3万ポンドまで
落ち込みました。
そんなこともあって、2000年より前は コーヒー産業は政府が監督権を握っていて
コーヒーの品質も生産量も 向上できずにいたのです



   それが規制緩和の後、ぐんぐんグングン成長。
   一気に品質も生産量も上がってきました!


マラウィのコーヒー生産地は、北部と南部に分かれます。
北部は、タンザニアの国境に近い山脈地帯で、 小自作農家による生産。
南部は、プランタイア周辺(ここは茶の生産地でもあります)で、 大自作農家による生産です。

    マラウィウシンギニ農園4
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  その中で、特に近年 成長が大きく、生産量を拡大してきている地域が、北部の”ムズズ”。
  2011年に1万6000本を植樹したのち、この2019年~2020年までには60万本を!という目標で
  年に5~15万本ずつ拡大してきているのです。



そして。
今月ご紹介しているマラウィAAAは、このムズズ地域の豆
ムズズコーヒー協同組合の この『ウシンギニ農園』は、なんと希少なあの『ゲイシャ種』もしっかり栽培。
よって、今回のマラウィは、前回の『マラウィ チノンゴ』ではなく、
  実は、
  ウシンギニ農園の ゲイシャ種の AAAランクの豆、なのです!

・・・あまり『ゲイシャ』『ゲイシャ』と最初から言うと、皆さん一時騒ぎ立てられた『パナマゲイシャ』のイメージで
高いんでしょ、だから美味しいんでしょ、高いなら美味しいに決まってる…と思い込んでしまって、
この豆自体を素直に味わえないので、当店では『ゲイシャ種』であることを あまり前面に出さないようにしています(笑)
・・・だって 面白くないんだもん。



アフリカ産のコーヒーにしてはとても上品で、すーっと入ってきます。
香りも気高く、味も明るく、重すぎない、きれいな風味です。
根っこは やんちゃなのに、上品に生きてる、そんな味のコーヒー。

  マラウィAAA.
  どうか 先入観なしで、真っ白で味わってみて下さい。



                                 

    マラウィウシンギニ農園6




テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 19:45:00 | トラックバック(0) | コメント(1)
パナマ・ハートマン、注目のコーヒー!
パナマと言えば、『パナマ”芸者”』っていう 高~いコーヒーがあったよねー、
・・・なんていう人が多いのではないでしょうか。
そうね。高いですね。
それより何より、『芸者』ではなくて、”ゲイシャ種”という、コーヒーの木の種類、であることを
まず理解して下さいね。

            


パナマという国にコーヒーが到着したのは、19世紀の初め。
エチオピアやブラジルなどの、古くからのコーヒー生産地とは違って、
比較的歴史が浅い、新しい生産地です。
一番最初は、西高地の『ボケテ』の地に持ち込まれ、そこの微妙な微気候がコーヒー栽培に最適だということが発覚し、
栽培がはじまりました。
バル火山のおかげで高度が高く、大西洋から来る冷たい風雨が夜間の低温をもたらし、
最高の芳香を持った風味になるのです。



ハートマン農園は、1950年に ラティボール・ハートマン氏が 濃い森の木陰に創業しました。
現在は、その息子・娘5人兄弟が力を合わせて運営している 家族経営農園です。
彼・彼女らは、何よりも、先代が大事にしていた信念”持続可能な農業”を受け継ぎ、頑張っています。

   ハートマン農園のキャビン

  異常気象が続く地球。
  この先もずっとずっと美味しいコーヒーを栽培するにあたり、持続可能な農園であることは
  何よりも重要
なことです。
  環境に影響を受けコンピューター制御の施設でコーヒー栽培をするようになれば、
  どの国のどのコーヒーも特徴や味気のない、つまらないただの飲料になってしまうのですから。



このハートマン農園では、
 アラン氏がコーヒー加工工場の支配人、
 アレクサンダーが農場のフィールドマネージャー、
 アリスが管理マネージャー、
 ケリーは現在 農場の外で働く、
…と手分けして農園を守っています。
農園の土地全体を放牧地にすることなく、エコツーリズム活動に使用することで
農業の持続性プログラムと結合させているわけです。

ですから、この農園内には鳥だけで300種以上、そして他の野生動物も観察することができます。
スミソニアン博物館の研究員が住み込んで観察しているほど、素晴らしい環境を保つ農園なのです。

この農園内で、コーヒーツアー ・ コーヒー教育コースの他、
ハイキング・トレッキングツアー、バードウォッチングツアーなども並行して行っています。

   ハートマン農園バードウォッチングツアー


…行ってみたいですね。
日本って、こういう 環境活動が非常に遅れている国だと思うので。
しっかりと未来の地球環境を意識して生きている土地に訪れて、目を覚まさなければいけないのかもしれません。

  因みに、
  コーヒー教育ツアーでは、
    〇コーヒー植物学
    〇土壌管理
    〇品質管理
    〇マイクロロット収穫
    〇カッピング     …etc
      が学べるそう。

     ハートマン農園カッピング風景  ハートマン農園 コーヒー教育ツアーのカッピング風景



コーヒーツアーには『ゲイシャコーヒーツアー』や『品質管理ツアー』 などがあり、それぞれ
 パナマゲイシャの歴史、産地、木のメンテナンス などの説明を受けながらゲイシャ農園・加工場などを回ったり、
 加工・管理・焙煎などの作業を実際に見て回り、カッピングなどをしたり、
・・・というプログラムが組み込まれているようです。


            



そんな素晴らしい志のコーヒー生産農園のコーヒーの味と言えば、

  やわらかく、尖った刺激が全く無く、
  素晴らしくフレッシュで華やか
  ”酸味”と言ってもすっぱ~い!なんていうものではなく、心地よく健康的なさわやかさ。
  ふわっと漂う自然な香りに、当店のお客様は思わず「何、これ!」とびっくりなさるのです。

焙煎士も私も、思ってもいなかったお客様の嬉しそうな反応に、
とまどっているくらい。

・・・当初仕入れた生豆が足りなくなり、急遽 再び仕入れに入っています。


ぜひ、味わってごらんになりませんか。
ぜひ!


                                 







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この珈琲、どんなコーヒー? | 22:50:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
モカ・イルガチェフ
Yirga Chefe。=”湿地とその草”。現地の言葉では、そういう意味です。
現地の人々は、『イルガチャフェ』と発音しているようです。
エチオピアはアフリカの国。なんとなく乾燥した地を想像してしまいますが、
この地域は南部のシダモ高地(約2000m)にあり、水が豊かにあるのです。
この豊かな水を使用して、水洗式の精製処理をするコーヒーを作っています。
その中の高級品が、
この『エチオピア・イルガチェフ(イルガチャフェ)』なのです。
急斜面の、森に覆われた丘陵地域で、地層が厚く 肥沃な黒土に恵まれています。

イルガチェフェ



他のコーヒー生産地では、実はあまりコーヒーを飲まない国が多いのをご存知ですか。
なぜか コーラ とか、ミロ とか、そういうものを好むのですね。
しかし、このエチオピアという国はそれらの国とちがって 歴史的にコーヒーを飲む習慣のある”消費国”でもあり
生産の約半分は国内で消費しています。
以前の記事で、エチオピアならではの『コーヒーセレモニー』=”Kariomon(カリオモン)”という作法があることを
ご紹介しました。
日本で言う、”茶道”のようなものです。
コーヒーを飲む という行為に、精神的な要素や教養などが含まれる 文化的な習慣です。
・・・とってもすてきなこと。


しかしコーヒーは、エチオピアにとって最大の輸出作物で、この国では『ブラックゴールド(黒い黄金)』と呼ばれているほどです。
つまり、重要な外資獲得源なので、最も品質の良い グレード1~5のコーヒーは
すべて輸出しなければならない、と 法律で決められているのです


  イルガチェフは、グレード1 または 2 がほとんど。


エチオピアから輸出されるコーヒー豆の90%は、
産地別・グレード別の分類のうち、10種類からなっています。

   全輸出量の 約6割 を占めるのは、
    ・レケンプティ グレード 5
    ・ジンマ グレード 5 
    ・シダモ グレード 2 。

  そして、10種類の中で最も価格が高いものは、
    ・イルガチェフェ グレード 2 と、
    ・シダモ グレード 3。

  輸出量は非常に少ないけれども、全種類の中で最も価格が高いものは、
    ・イルガチェフェ グレード 1 
    ・リム グレード 3
    ・一部のフェアトレードコーヒー

なのです。


イルガチェフェは、素晴らしくできの良いコーヒーなので、ほぼ輸出に回されるということです。
…自分たちでは、美味しいコーヒーの味を味わうことができないんですね。
申し訳ない気がします。


        


ところでもうひとつ。
エチオピアには、コーヒー生産方法が主として3種類あります。
  ひとつは 森林コーヒー
  そして、ガーデンコーヒー
  それから、プランテーションコーヒー

この3つです。

   エチオピア コーヒー生産方法別地図


  森林(または半森林)コーヒーとは、森林に自生するコーヒー。
  ガーデンコーヒー とは、 家屋の庭でバナナ・エンセーテやその他の果樹などをシェードツリーにして栽培するもの。
  プランテーションコーヒーとは、苗木を植えるところから 加工まで、 国営または民営で集中管理されているもの。

主にその3つです。

   イルガチェフは シダモ地方にあるので 『ガーデンコーヒー』

ガーデンコーヒーと言っても、その”ガーデン”の”でき方”もそれぞれ異なっていて、

  ・森林コーヒーの苗木を移植したもの
  ・研究所で開発された品種を植えてそうなったもの
  ・もともと森林内の、そこに生えていたコーヒーが先に在って、
    周りの森林が切られて人の方が後から住み始めたことでガーデンコーヒーになっているもの

があって、森林コーヒーやプランテーションコーヒーなどよりもシェードツリーが少なく、
果実の木やエンセーテ、その他の作物と間作されていることが多いようです。

そして、ガーデンコーヒーは小規模農家が多いのです。
小規模農家の畑は小さくて、0.5ha程度。
森林コーヒーなどと比べると、とても栽培管理が行き届いていて
生産性が高い
森林コーヒーは1haあたり50~150kg、半森林コーヒーは1haあたり100~200kgですが、
ガーデンコーヒーは1haあたり 400~500kgも栽培することができるのです。

 しかも、
  国営や民営で管理されているプランテーション栽培では、定期的に化学肥料が使用されているものが多いのですが、
  イルガチェフェのような小規模農家は、化学肥料や農薬を購入する十分な資金がないため、
  農業投入剤を使用していません。

  ですから、実はエチオピアコーヒーと言うのは約95%が有機栽培なんだそうです。
  しかし、有機認証には資金も必要なため、有機認証を取得できなくて”有機”と名乗れないだけで、

  とても、とっても いいコーヒーなんですね。

それでも 日本は 高品質の豆をきちんと高価格で買い取ります
そのため、エチオピアは日本との関係を重視してくれているのだとか。
 日本、素晴らしい!


          
 
          
いろいろ難しい話になってしまいましたが、
そんな訳で、イルガチェフは美味しいわけです。
やっぱり、人気があるのも納得です。


さあ、こんなことも少し頭において、
もう一度じっくりと この素晴らしい風味のイルガチェフを、
召し上がってみて下さい。


                                 






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ストレートコーヒー | 22:30:00 | トラックバック(0) | コメント(1)
コロンビア・ナリーニョEX ブエサコ
遅くなっちゃって…すみません…
今月の月替りコーヒーのご案内です。

長い名前です。難しいようですが、
”ナリーニョ”は地区の名前、”EX”はコーヒーの格付け(選別の規格。『エキセルソ』と読む)、”ブエサコ”は、ナリーニョ地区の中の都市の名前―つまりブエサコ市、
という意味です。

            

        
コロンビアでコーヒーを栽培している地域は、3地域に分かれます。
北部と、中部と、このナリーニョ県がある南部。
同じコロンビアですが、この地域によって風味が分かれるのです。

    コロンビアコーヒー栽培地域


  北部で代表的なのは、
  シエラネバダ・デ・サンタマルタ や、 ノルテ・デ・サンタンデール
  この辺りは標高も低く、900m~1300mです。
  そのため、気温も高め
  味は、強いものが多いのです。
  すごく重みがあって、酸味はまろやか。


  中部では、
  サンタンデール や、 アンティオキア トリマ、 ウィラ、 などが有名です。
  標高は、中くらい。1300m~1700mでしょうか。
  年間通じて雨量が多い地域です。
  この中部のコーヒーは、完璧なバランスのコーヒーが多いのです。
  重みも適度で、ほどよい酸味があって、飲みやすいものが揃っています。


さて、
今回ご紹介している”ナリーニョ県ブエサコ市”は、最後の南部にあります。
南部は、標高が高めで1800m~2300m!
気温が低いのです。
赤道に近いからと言って、コーヒーは気温が高いところでできるんでしょ?と思っている人が多いようですが、
そうではないんです。
暑くて雨量も十分にあって、でも標高の高い、つまり朝夕の気温の差があるところ
が、いいんです。
植物の果実はゆっくりじっくり糖分を蓄えて成長することで、
非常に香り高い、高品質のコーヒーができるのですよ。
ナリーニョの豆は、生豆に含まれるショ糖成分の多さが特徴で、
コーヒーの品質を左右する上質な酸味が、とても豊かなのです。

  だって、当店でも、「ブレンドでなくストレートコーヒーで、コクも適度にあるのがいい」という方に人気がある
  ”コロンビア・クレオパトラ”は、この南部地域のコーヒーなのです。
  クレオパトラは、”カウカ”というところで栽培される、高品質コーヒー。

ナリーニョ県は、ガレラス火山という火山のおかげで
火山灰質の土や カルシウム・マグネシウムなどを含んだ粘土質の土に恵まれています。
そして、精製過程でも、アンデス山系のきれいなきれいな水で処理することができるのです。
栽培・精製、両方とも完璧な環境なのですね。

しかも、この”ブエサコ市”は、北緯1度!赤道直下です。
赤道直下で、標高の高いところ。
昼間にしっかりと日の光を浴びて、夜はしっかりと気温が下がって
コーヒーの実はゆっくりじっくり糖分を蓄え、成長できます。
香りが高く、重すぎないコクのコーヒーが、できあがるのです。

    ガレラス火山噴火写真
ガレラス火山   2019年2月15日にも噴火したらしい



            



しかし、
(これはどの生産国でもそうなのですが)、
この近年の気候の変動は、農家の難題です。
コロンビアのコーヒー生産地域である山岳地帯と言うのは、嵐や気温の上昇など気候変動の影響を受けやすいのです。

これらの肥沃な山にある農園は、
土砂崩れ・浸食・洪水・干ばつや 害虫の侵略など、
この恐ろしい気候変動で 被害に悩みます。
2018年の調査では、農家の91%がコーヒーの花 及び 結実サイクルの変化を報告しているらしいのです。
75%は、害虫の増加に気付いているそうです(バデュー大学の研究)。
 ある農家は 干ばつの間に、雨水を集めるためのタンクを建て、
 ある農家は 農作物の多様化をはかり、バナナやアボガドなどを植えて
 コーヒー収穫に失敗するリスクに備え。
気候の変化は、農家にとって恐ろしい課題ですが、
最近は、同じコーヒー豆のなかでも 病害や災害に強い品種に替えていく、など
工夫しているようです。


            


ところで…
本当かウソか知りませんが、

本物のコーヒー愛好家かどうか?は、
コロンビアの ”ウィラ” と ”サンタンデール” を見分けられるかどうか?
・・・で分かる  とかいう話があるんですってね。

別に、そんなことどうでもいいと思うんですが。
皆さんは、自分の味覚を信じて
コロンビアの中でも 好きな感じの味を見つけて下さいね


 この ブエサコ のコーヒーは、見事にバランスのとれた、
 甘みも酸味も苦味もコクも、
 ぎゅーっと味が凝縮したコーヒーです。
 クレオパトラと飲みくらべてみるのもいいかもしれません。

気候変動の中頑張っている小規模農家のこのコーヒーを、
召し上がってみて下さい!


                                 




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この珈琲、どんなコーヒー? | 22:00:00 | トラックバック(0) | コメント(1)
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