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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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さて、今年は。
        遅くなりました。
        2018年。あけましておめでとうございます。

          2018年お正月飾り2
      

          今年の焙煎珈房NONAKAは、こんな感じで始まりました。

                  2018年お正月飾り1


          2018年お正月飾り3


皆さん年末に、お正月用のコーヒーを買いこんでいかれます。
お正月って、のんびりしていると どうしても珈琲を飲みたくなるんですよね。

それに、子どもや親戚が集まったり、お客様がいらしたり、
コーヒーの登場する機会が多いのでしょう。
皆さんそれぞれです。
「この機会に、自分の好きなコーヒーを紹介するんだ」と、いつもの豆を買って行かれる方。
「お客様だし、お正月だし、ちょっといいのにしよう」と、少し高価な豆を買って行かれる方。

…どうだっただろう。うちのコーヒーたちは、活躍したかな。
それとも、お酒におされて、隅っこに忘れられていたかな。



                


私は、というと。

普段、私は家でほとんど珈琲を飲みません(!)
休みの日だけ、3杯くらい、ゆっくり時間をかけて飲みます。

でも、今年の年末年始は、ぐったりして家でとにかくじっとしていたため、よく珈琲を淹れました。

今年最初のコーヒーは、やっぱり、大好きなコスタリカ。
いつも私が作ったケーキと一緒に、コーヒーの一年が始まることになります。

1月1日。
母の誕生日から始まるので。

     暗い誕生日(笑)
      地味な母と 地味なケーキ

今年は私の体力も限界に来ていたので、抹茶ロールにしました。簡単。
地味なケーキにロウソクを立てて。


父にカットしてもらいました。・・・あ…
まるで『海苔巻き』のように!
がしっと掴んで押し切っていました。
現役の頃 技術者だった父なら、キレイに切ってくれると思ったんだけど💦…

ま、でも潰れはしなかったので。

     小豆クリームの抹茶ロールケーキ

いやぁ 地味だわぁ(笑)
しつこくもなく、シンプルな味で。悪くなかったけど。

そして、私が心をこめて淹れるコーヒー。
手作りケーキとこのコーヒーが、私の、母へのプレゼントです。

毎年こんな感じで、初コーヒーを楽しみます。
だから、いつもケーキと一緒です。
おせち食事ばかりの合間に、いい感じでコーヒーが参加するのです。
普段、なかなかうまく淹れられない!と言う母、
鼻が利かなくてコーヒーの味があまりわからない父。
2人ともコーヒーには全く詳しくないけれど、この時間を毎年楽しみにしていてくれているようです。



                          



うちのお店でも、よく皆さんが
「私、コーヒー通じゃないから」
「コーヒーのこと、全然わからないので」
とおっしゃいます。
…そんなこと、気にしなくていいと思うんですよ。
一体、どういう人を『コーヒー通』というのでしょう?
私にはそのことがまったく分かりません。

   生産地や味、コーヒーの淹れ方にこだっわっている方のことでしょうか?
   こだわるということは、そんなに重要なことですか?
   逆に何も知らない方が、素直にその風味を感覚で楽しめていいんじゃないかな。
   知識は悲しいことに、邪魔になる時もありますよ、
   何についてもそうですが。
   何も知らなかったら もっと純粋に楽しめるのに…ってこと。


大丈夫です。
何よりも、日々、純粋な感覚を磨いていて下さい。
そして、決めつけないで、視点を変えて挑戦してみて下さい。
モノや情報が溢れる世の中、あれもこれも信じてしまわないで。
新しいものの方が優れているとは限らないんじゃないでしょうか。

自分で感じ、判断する力が、コーヒーには必要かもしれませんよ。


2018年。
今年は自分の感覚で、コーヒーをめいっぱい楽しんで下さいね。


みなさんにとって、素敵な年になりますように。










テーマ:つぶやき - ジャンル:ブログ

りんのひとりごと | 21:00:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
一年間ありがとうございました。
今年も一年が終わりました。
お店では、今年もたくさんの人との出逢い、お付き合いがありました。
nonさんのコーヒーを求めて、どんなに暑くてもどんなに寒くても、
お客様はいらしてくださいました。
この一年間また、ありがとうございました。


コーヒーは嗜好品です。しかし、昔に比べて多くの人にとって、何となくでも日常に欠かせないものになってきています。
その味がどうであろうとも、”とりあえずお茶”としてであっても、
そばにあるものになってきています。
ところが、以前はインスタントや缶コーヒーで済んでいたものが、そのインスタントや缶コーヒーも趣向を凝らすようになって、
…そうすると消費者もその中で選んで味を求めることができるようになって、
皆、「コーヒーなら何でもいい」レベルを抜け出すようになりました。
バタバタと気ぜわしい日常を過ごすようになった人間は、この一服にせめてもの満足を求めるようになったのでしょうか。


自分で淹れるコーヒーは、誰でも簡単に同じように出来上がるコーヒーとちがって、
色々な工夫によって美味しくも不味くもなります。
豆の選び方、淹れ方。その場の雰囲気。
情報が有り余る現代で、探して辿り着くには本当に大変だけれど、
専門店であり決して「みんな来て来て」アピールのないひっそりとしたうちの店を、
勇気を出して覗いて下さった方々に、心から感謝しています。


芸術品や装飾品ではなく、一見して全部同じに見えるコーヒーというものは、
いいものだからと言って並べているだけではお客様には分かりません。
味を試してみないと分からない、でもどれを選んでいいのかも分からない。
…人それぞれ嗜好の異なるもの、こちらからおすすめ商品を押し付けることもおかしいことです。
だから私は「おすすめは?」と尋ねられても「していません」とお答えしています。
その方その方の希望をお聞きして、それなら、とやっといくつかご紹介するのです。


そうすると、お客様がその好みを相手に伝えるにも、こちらが紹介するにも、
『味を言葉に表現すること』が重要になってきます。
伝わらないことには分かりようがないからです。
皆さん、それに苦労なさっています。
「酸味がなくて、飲みやすくて、コクがあって、香りや味がほんのり甘いのがいい」
…こんな感じの言葉を、よくおっしゃいます。


コーヒーには苦味・酸味・甘み・渋み・コク・香りなどの要素がありますが、
実はそのそれぞれにも、『こんな』苦味、『あんな』苦味、と また違いがあるのです。
そしてまた、人それぞれの基準も異なります。
だから、コーヒーを言葉で紹介するのはとっても難しい。



でも、多くの人に知って欲しい。
そんなにたくさんの違いがあって、つまり、
そんなにいろんなコーヒーを選んで楽しめるのだということを。
みんなももっと、たくさんの言葉を駆使して求めるコーヒーを探してくれたらいいな、と思うのです。



            



私は、自分の仕事を”珈琲案内人”と称しています。
…そうです、ただの”案内人”なのです。
コーヒーのいろんな、いろんなことを知り尽くしてその味を作り出しているのは
コーヒー農家の人たちであり、そして焙煎士nonさんです。
私ではありません。私は、知っているのではありません。
コーヒー農家の人たちやnonさんの力に乗っかっているだけの人間です。
つまり、私も勉強中なのです。
皆さんと一緒です。


私はプロデューサーとして、一生懸命紹介していきます。
皆さんに、それが伝わってくれるといいな。

来年も、その先も。



今年も一年間、本当にありがとうございました。
コーヒーに興味を持って覗いて下さった皆さんに、
心から御礼申し上げます。





テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 17:30:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
抵抗を感じながら楽しむ、ということ
  「最近は、なかなか・・・マニュアル車に乗れなくて。
  レンタカーなんかも、オートマばっかりで。」

試飲をしていただきながらお話していると、
お客様が、ぽつり と おっしゃいました。

車がお好きなのだそうです。
と言っても、『メカをいじる』ことではなく、車に乗ることがお好きだ、と。


   「オートマ車は、どんな時も どんな道も、勝手にちょうどよく走ってくれるので、
    自分で動かしている感じがないんですよね。
    例えば、わざと低速にして体で抵抗を感じながら
     エンジン音を楽しみたい時なんかもあるわけです」



私はあまり車に興味がないので考えたこともなかったのですが、
そのお話には なるほど・・・と思いました。


写真、も、そうかもしれません。
今のカメラって、えっ?そんなことできるの?ってびっくりするほど多機能。
でも、「趣味は写真」とひと言で言っても その意味はいろいろあって、
オートフォーカスだとか、撮影後に編集可能とか、
そんなのつまらない!と思う人たちがいるのではないでしょうか。


  全体に、世の中そういう風に動いていますよね。
  キレイに整っているのだけれど、
  なんというか、ツルツル。
  便利な方に便利な方に、流れていきます。

      うちわよりもエアコン。
      ほうきよりも掃除機。
      鍬よりもトラクター。
      レコードよりもデジタルオーディオプレイヤー。
      包丁よりもフードカッター。
      手書き手紙よりも電子メール。
      辞書よりも検索。


なんだか、”車”というのが 
楽しむものではなくて ただの『移動のための道具』になってしまっている気がします

ちょっと寂しいものがありますね、と話しました。


                  



そう言えば私も、そういうところがあります。
「パンが好き」なのですが、
パンを作る時は、フードプロセッサーやホームベーカリーはとんでもなくて、
ゼッタイ手で捏ねます。
あの、生地のいきいきとした粘りや弾力を、感じたいので。
パンを仕上げること」が目的ではなくて、
パンを作ること」が目的、とでも言いましょうか。



   何もかもが 簡単・便利・早く・キレイ を追求している世の中。
   
   コーヒーを楽しむためにも、いつか、人は必要なくなるのでしょうか。
   コーヒーマシーンが部屋の片隅に置かれ、
   いつでも簡単に、適当な味のコーヒーが飲めるようになるのでしょう。
   焙煎も、コンピューター制御で、生豆を入れたら勝手に煎り上がるようになるのでしょう。
    ・・・オシャレでスマートな暮らしですね。



      ・・・オシャレでスマート・・・。
 
  


                 



   

   今の世の中で、みんな、
   『楽しみ』って、どこに見出しているのだろう。


   便利になることで、失ってしまうものがある。
   失ったものは、とんでもなく大きいのではないだろうか。


           コンピューター制御コーヒーマシン
           コンピューター制御コーヒーマシン   日経BPのホームページより






テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 20:30:55 | トラックバック(0) | コメント(6)
わきまえる、リキちゃんも、コーヒーも
今年もお盆に、お坊さんに来ていただきました。
子供の頃は、お経の抑揚がメロディがついているように聞こえて、
可笑しくて、笑いをこらえるのに必死だったのですが、
今ではその時間は とても静かで落ち着くいい時間 と感じられるようになりました。


法要の後、お坊さんが面白いことをお話して下さいました。


                



そのお寺さんでは、犬を飼っています。
大きな秋田犬、リキちゃんです。
お墓参りに行くと、帰りに、私はいつもぐちゃぐちゃになってリキちゃんと遊びます。


そのリキちゃん。
ちゃんと、しっかり、番犬の役割もしています。
でも、黒い服を着た人に対しては、絶対吠えないのだそうです。
お寺さんの犬・・・。
黒は悲しみの色、と認識しているのですね。

もともと心優しい犬で、
猫やカラスなどが自分のエサを食べに来ても怒らず、見て見ぬふりをしているのだとか。
・・・さすが、仏の心ですね。


  リキちゃんはどうやって自分がお寺の犬だと認識したのだろう。
  秋田県から飛行機で愛媛県まで送られてきた子犬の頃は、
  そんなこと知りもしなかったのです。


     うちに来る人たちはなんか違う、
     ただ訪ねてきているのではないらしい、
     何か意味があって来ているようだ、
     ああ 自分はお寺の犬なんだ、
     悲しみの人に対して、それ以上 負の感情を起こさせてはいけないんだ、・・・


リキちゃんは、
人を観る目を養い、わきまえをもって、
”お寺の犬”という人生(?)を生きているのです。





  人間でもそれができない人、たくさん居るのにな。
  わきまえのない人。
  言っていいかいけないか、
  その相手によって、
  その内容によって、
  その場によって、
   ・・・ということを判断できない、
  もっとすごいのは、
わきまえなきゃいけない という考えのない人。

リキちゃんに、負けてる(笑)


      リキちゃん
                 リキちゃん。



                      



私はコーヒー豆屋なので、
自分の店のコーヒー豆たちがお客様に購入された後、
どんな風に自分を発揮しているか を気にしてしまいます。

一番気になるのは、コーヒーたちが場をわきまえているかどうか、ということ。

誰もが経験していると思うけれど、コーヒーの風味って、飲む状況によって感じ方が変化します。
  朝起きてすぐなのか。
  おやつの時なのか。
  食後か。
  一日が終わって、落ち着いて一杯なのか。
また、
  コーヒーだけを味わっているのか。
  何かの食べものと一緒に飲んでいるのか。
  
  仕事しながら?
  読書しながら?


コーヒーだけをゆっくり味わっている場合は、
コーヒーたちに しっかり自分を発揮してほしい。
でも、何かのそばにあるのなら、
その”何か”を邪魔しないように、出過ぎないように、
存在してほしい と思うのです。

 「美味しいんだけど、『俺が俺が』状態にならないでほしい」のです。



・・・そして、どうだろう、
人を観ているかな。
うちの店から巣立って行ったコーヒーたち、




ちゃんと心から淹れてくれる人には、美味しく応えてあげているでしょうか。
いいかげんに淹れる人には、
「そんなんじゃイヤだもん」と いい味を出さずに戒めてあげているでしょうか。
















テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

りんのひとりごと | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(3)
冷やしラーメンより あったかいラーメン
夏になると、いつも考え込んでしまいます。
あたたかいものよりも 冷たいものが欲しいと思うこの季節、
おでんやさんやお鍋料理のお店、悩むだろうなあと思います。
ラーメン店なら、冷麺や、いまどきなら「冷やしラーメン」などで乗り越えるのでしょうか。


コーヒーというのも、ホットドリンクなので 寒い季節の方が味わってもらいやすいのです。
ホットで召し上がる方は、ほとんどの方がコーヒーをコーヒーのまま味わって下さいますが、
アイスコーヒーというのは味よりも”冷たさ”や”のど越し”を求められがちです。



そして。
スターバックスに代表されるように、
アイスクリームや生クリーム、フレーバーシロップ、などで”アレンジコーヒー”に使われてしまうんですね。


             



近年、すごい勢いでカフェが増えています。
愛媛の、ある情報誌も最新号がカフェの特集でした。
OPENまたはリニューアルオープンのお店の特集です。


この、世の中の流れを、とても複雑な気持ちで見ています。
昔の喫茶店とは異なる業態。
 いつ行っても同じものがあって安心、なのではなく、
 いつ行っても変化していて飽きない、といった感じ。
きっと時代がそれを求めているのでしょう。
常に新しいもの、新しいもの。




  人間って、勝手です。
  飽きてしまう。
  飽きてしまう。
  あんなに好きで夢中になった時もあったのに。
  飽きてしまう。


情報が瞬く間に流れ込んでくるようになった現代、
少し前の情報にはもう、新鮮さはないのでしょう。

『あ、それ知ってる、だからもういい。次の新しいことが知りたい。』

・・・か・・・。


 カフェを経営している方々は大変だと思います。
 常に新しいものを考えていなければいけないし、
 素敵に見せるように アレンジのセンスが必要だから。



でも、どうなんだろう。
実はみんな、土台の好みは変わらないんですよね。
帰る家があるから、旅を楽しめるんだと思うのです。



 行ってきます、 でいろいろ楽しんで、
 ただいま、 と帰って来てもらえる、
 家のような珈琲店でありたい、と


基本的に変わらない好みや性質を、
しっかり受け止める、
そんな珈琲店でありたいな、



動揺せずに どっしりと構えていたい。



雑誌の表紙の 新しいカフェ続々OPEN!を眺めながら、
そんなことをしみじみ思うのでした。




テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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