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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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なんか ちがう
         やめて!

  「入ってこないで」
  と、思う。


「そんなにいろいろ、私はいらないから、もう入ってこないで・・・」


             



  みっともないほどガリガリに痩せていて 元気に見えない私は、
  お店に立っているとお客様から「大丈夫?」と言われることがよくあります。
  常連さんの決まり言葉は、「最近どう?元気?」だったりするのです。


先日、こんなことがありました。


             


私はいつも、1人の部屋に帰宅すると音無しの生活です。
テレビもつけません。ラジオもつけません。
休みの日も、です。
音も映像もない空間で、いつも過ごしています。

新聞は大好きで、いつもじっくり読みます。
でも、自分では新聞をとっていません。
実家に帰った時、実家で読み終わった古い新聞をまとめて持ち帰り、
それをじっくりと『読み物』として、読むのです。
だから、いつも一か月以上前のものを読んでいます。

今現在、話題が何なのか、そんなに知りたいと思わないのです。
それよりも、今 自分が生きている中で、ちょっと気になったこと、についてだけ、
いろいろじっくり考えて、調べたり探したりするのです。
たくさんのことを ちょっとづつちょっとづつ へ~、ほ~、と知って、
「うん、で?次は?」と、次に移っていけないのです。


そんなふうに生きて 満足している私ですが、
何よりも、病的に見える(実際 長年患っている持病はあるのですが)ので 心配されます。


この前、いつも来店なさると長く滞在する 常連のお客様がいらっしゃいました。
とても魅力的で親切な、素敵な方です。
いつも私に、病的な性質を快方に向ける何かの情報を 提供して下さいます。
その時も、おっしゃいました。
 「ねえ、りんちゃんにお勧めしたいものがあるんだけど。」

私的なことで今疲れ切っている私は、ちょっと心に余裕がないので
「あ、ありがとう!…でも、ちょっといま、キツいんだー」
と、つとめて明るく言いました。
それでも、まだおっしゃるのです。
「え~・・・でも、とってもいいんだけど・・・それに、2ヶ月先なんだけど・・・」


  ・・・苦しくなりました。苦しい。今、それを言われること自体が辛い。
  心にも頭にも 何も、入れる場所が、ない。
  辛いんです。


私はたぶん、すごく困った顔で…ごめんなさい、を繰り返してしまいました。


・・・ああ・・・ダメだなあ・・・
せっかく親切に勧めて下さったのに・・・


             


   今の時代は、自分で考えなくても、そして自分が何も求めていない時でも、
   勝手に情報が入ってくる時代です。
   勧誘の電話がかかり、携帯にもPCにも日々溢れんばかりの案内が入ってくる。
   探す前から『あなたにおすすめの情報』が現れる。
   全然求めている”ツボ”が違っているのに、あれもこれも。
   それらの中から検索していくことで、簡単に何でも知ることができる。
   それでふーんと満足して、
   もっともっと、ってなるんだろう。


私はそれが全然面白いと思わない。
私はそれに、満たされないのです。
別に今、そんなの、知らせてくれなくていい。
知りたいときには、自分で探し求めていきたいのです
必要なときに、「どうやったら、どこに行ったら分かるかな」と、
そこから考えて、
まず 自分の欲しい情報をしっかり固めてから それを調べる方法をまた考えて、
訪ねたり本を探したりして、自分が求めるものに行き着きたいのです

   考えることはとても労力を必要とするけれど、
   それをひとつひとつこなしていくことで 得られるものは、
   タイミングも内容も とてもとても満足するものであり、
   ・・・自分で求めて探すと、その先ずっと自分の宝物になって、
   それが、私にとって”分かったこと”なのです。

私はそうやって、落ち着いて生きていきたい。
そう、落ち着いて、自分を生きていきたいのです。



             



ペーパードリップでコーヒーを淹れる時の失敗の一つとして、
”コーヒー豆がお湯に溺れてアップアップして、ドリッパーから下のサーバーに落ちていかない”
という現象があります。
それは、お湯を注ぐタイミングと その量が適切でないこと が原因です。
まだしっかり蒸らされていないのに 急いでお湯を注いだり、
その注ぐ量が多過ぎたり。
ドリッパーの中でいつまでも落ちずにいる液体は、必要以上に豆を浸らせることになり、
そこで、出したくない不味い成分まで沁みだしてしまう。

アップアップ…溺れるよォ…やめて…
次々 入れないで・・・ というコーヒーの声が、
私には聞こえます。




みなさんには、聴こえませんか?
・・・コーヒーの、声が。・・・






テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 23:40:00 | トラックバック(0) | コメント(3)
なぜか好きなんです
みんな、どんなお菓子が好きなのだろう。

今、世の中には本当にたくさんのお菓子があって、
その中でも日本のお菓子にはすごくすごくたくさんの種類があって、
その中から「これ好き!」というものを見つけるのは大変だと思うのだけれど、 

みなさんのブログを拝見していると、有名、人気、こだわりのお店のお菓子が多いのにびっくりします。

みんな、お宅でお茶を飲む時、いつもそういう立派なお菓子をめしあがっているんだろうか…            

     大好きなお菓子

私は、なぜかこのお菓子が好きなのです。
自分では2年くらい前まで全然気にしてなかった。
でも、スーパーなどに行くと、どうしてもこの”いちごジャムサンドクラッカー”がないかな、って
気になって見に行ってしまうのでした。

”いちごジャムサンドクッキー”じゃ、だめなんです。
”いちごジャムサンドクラッカー”でなきゃ。いけないのです。

あの、昔風のなんでもないぺちゃっとしたニキニキのジャム。
あのジャムが挟んであって、
そしてクラッカーがずれていたりとかして。
外側は甘いんじゃなくてちょっと塩気があるクラッカー”。なの。

・・・でも・・・
あんまり、なかなか売ってないの。この小さめのものが。
”いちごジャムサンドクッキー”とか、”リンゴジャムサンドクッキー”とかは、あったりするんだけど。

          

いちごジャムサンドクラッカー。
大好きなんです。
みんなみたいなリッチなお菓子は、
この歳でも独り者で小さなお店をぽつりとやっている、
小さな部屋で 男子学生みたいな殺風景な暮らしをしている私には、
夢のような話です。


それでも、美味しいコーヒーの焙煎販売店のコーヒーがあれば、
とっても贅沢な至福の時間です。
自分の店で好きな珈琲を買って、
このお菓子があれば、
もう最高です。


          


大好きなんです、いちごジャムサンドクラッカー。


みなさんは、どんなお菓子がお好きですか?




テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 20:00:00 | トラックバック(0) | コメント(9)
声にのせて
紙芝居をやってみたい。
3年くらい前から、ずっと思い続けている。


       紙芝居1         
                      tabitoさんのページより

      今のように娯楽が溢れていない時代。
      みんな 2本の棒付きの水あめをもらって、
      それぞれ両手に持って練り合わせ、白くなってゆく飴をおもしろがっていた、と
      母からよく聴きました。

        水あめ


                  



市原悦子さんが、亡くなった。


そのニュースを聞いた時、自分でびっくりするほどショックを受けました。
・・・あのが、
好きだったんです。

  日本昔ばなし の魅力を、何倍にもして下さった気がするのです。




以前から、絵本の読み聞かせをしてみたい とは思っていて。
最近はカルチャーセンターなどで 朗読講座 というのは、よく見かけます。
朗読か・・・。
声高らかに、表現豊かに、そういうのじゃないのです、
私がやってみたいのは、
ドキュメンタリーのナレーションのような、邪魔にならずに気持ちのいい語り、なのです。


子供の頃、本読みは苦手でした。
読めるんだけど、緊張が激しかったので、
読み上げていても その文章の意味など理解できず、
完全な棒読み、でした。



それなのに、

やってみたいのです。




   声や語りで表現する、何か、を。







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りんのひとりごと | 21:00:00 | トラックバック(0) | コメント(3)
今年もよろしくお願いいたします。
新しい年が始まりました。
おめでとうございます。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


昨年も、たくさんのお客様に当店のコーヒーを楽しんでいただきました。
何度も訪れて下さった人、1度きりだった人、
どちらにしても、NONAKAのコーヒーに関心を持っていただいたことを
ありがたく思います。
ありがとう、みなさん。


昨年は、私は完全に精神的に参ってしまいました。
加えて家庭の事情もあって お店にいる時間がちょっと短くなり、
その分 焙煎士がすごく頑張ってくれました。
2人だけでやっているお店、すごく迷惑をかけました。
お客様にも 「この前いなかったでしょ」って。
ごめんなさいね。
でも、
私が居ないことで 話下手な焙煎士が少しでもお客様とお話しできて、
みなさんと焙煎士との距離が縮まったことは 大きなプラスになったと思います。

『お客様と雑談をすること。』
おしゃべりではありません。
雑談です。お客様の日々の暮らし方、感じ方、趣向、
そういうことをたくさん聞きたい。
それらは必ず、コーヒーと繋がっているからです。

  人間って面白くて、
  その人の生き方って・・・繋がっているんですよね。

だから、
コーヒーについて感じ方が変わると、
もしかしたら 自分の生活の中でも感じ方が変わるかもしれないのです。
今まで酸味なんて嫌いで 苦味だけを求めていたのに、
あれ?こんな酸味もあるのか…もしかしたら面白いものかもしれないぞ…
などと コーヒーの世界が広がった時、
日々の暮らしの中でも「今まで見向きもしなかったけど」魅力的に感じ始めたり、
これまでいいと思っていたものがちょっと違うかも、と疑ってみたり。

『早く便利に』なってゆく世の中。
何でも検索すればすぐ答えが出て、分かったような気になってしまう最近の世の中。


  みんな、自分を生きられているでしょうか。


私は、コーヒーを売りたいのではないのです。

コーヒーを通じて、
何かを感じてほしいのです。


   そのきっかけになるような、
   そんなお店になれるように、

   今年もじっくり こじんまりと、
   焙煎珈房NONAKAをやっていこうと思います。


 どうか みなさんにとって、
 いい年になりますように。





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りんのひとりごと | 21:40:00 | トラックバック(0) | コメント(5)
”~くらい”がちょうどいい
パンが好きです。
コーヒー豆屋、…なんですが、やっぱり芯は、パンが好き、なのです。


でも、いろんなパン屋さんを訪ねて食べ比べをしたりする”パン好き”ではないのです。
どこのパン屋が一番好き?と訊かれても、「分かんない。そんなに知らない。」と答えます。
でも。でも。
私は、好きと思うパンに、突然呼ばれ、引きこまれてしまうのです。



そんな感じで引きこまれた”パンの写真”がありました。
あっ!と思うパン…”トースト”の写真で、
真ん中にただ一言、

 『食パン好き。』

と書かれている、ある雑誌でした。昔から時々チェックしている雑誌です。
それはそれは、私の”パンが好き”のツボにはまる、すごく満たされる内容でした。

購入してから いつものようにじっくりじっくり時間をかけて読み、見つめ、していた中で、
おおおおおっ!これだ、これなんだ、と、
抱きしめたいほどのぴったりエッセイが載っていたのです。

         
『ピザトーストの時間』というエッセイでした。





               




「世の中には、味を極めないくらいがちょうどいい、と思う料理がある。」という文章で始まります。



      『たとえば、ナポリタン。鋭い旨さを追い求めすぎると、本来の姿ではなくなってしまう。
      ベタッとしたケチャップ味、それがいいのに、極めたトマトソースを使ったら、違っちゃう。

      ピザトーストも、そうだ。


      かつては喫茶店の定番メニューだった。街場の店は食事メニューが揃っていて、
      スパゲッティやピラフなどが出せないような小さな店でも、ピザトーストくらいはあった。
      この”~くらい”というポジションが実に絶妙で、~

       (~中略)

      ~明確な目標設定があったり、”主役を張ろう!”といった気概がある類の料理ではないのだ、ピザトーストは。

      あえて言うなら、
      まず食パンは厚すぎないのがいい。
      最近は何でも分厚いのが流行りで、それが”インスタ映え”するのかもしれないが、
      ピザトーストは映えなくていい。
 
      食パンがおいしすぎてもいけない。
      そこに やや物足りないくらいの量のピザソースがさらっと塗ってあり、
      シンプルな具・・・玉ねぎ、ピーマン、薄いハム、マッシュルームは水煮缶詰の薄いやつで。
      チーズも決して上質なものを使ってはいけない。
      業務用の溶けるチーズ、…満遍なく覆うのではなく、食パンの角がちょろっと見えているくらいに。
      焼き目も部分的にちょっとムラがあるくらい。

     ・・・ほら、結局辿り着く理想は、ものすごくフツーのピザトーストだ。

      そこがピザトーストのいいところ。
      極めない旨さが身上の、街場の喫茶店における 美学の象徴。』

                                    (部分的に抜粋し、まとめたものです。)



               



この文章を読んで、どんなに心がすっきりしたか。
ここ何年も、私が日頃思っていることを、見事に言い表してくれたエッセイ、だったのです。

”極める”のは素晴らしいことかもしれません、いえ、
素晴らしいことです、自分(や、所属する会社など)のためには。
提供する相手に対して、恥じない姿です。

このところ、パン、コーヒー、お酒、…スポーツ、音楽、イベント、旅行プラン、…
何もかも、『こだわりの』『極めた』が溢れるようになりました。

へえ、すごいなあ!と思います。
でも、
極めるのは、こだわるのは、そこではないんじゃないんじゃないか。


何かが違う気がする。
私が コーヒーに携わっている中で、もやもやしていたもの。
近頃のコーヒーブームの中で、違和感を感じていた理由。

それが、このエッセイの文章に出逢って、
解った気がしました。




    普通のことを、丁寧に、お店をやっていこうと思います。  
   
     普通のことを、丁寧に、自分も生きていきたいと思います。 






          ピザトースト




                                 






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りんのひとりごと | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(13)
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