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珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

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ハヤク ゲンキニ ナラナクチャ
昨年、末の末、本当に最後に、体調を崩しました。
今年もなんとかごまかしごまかし頑張ったのですが、
1月末のある日、完全に身体も頭も壊れてしまった。


あぁ…情けない…


どうしようもなくて、でもお店は放っておけないから、
今は勤務時間を少し短くしてもらっています。
夜中と午前中は泣いてばかりいるので、午後からになってだいぶ助かっているのですが、
どんなに笑顔でお店に出ても、やっぱり顔に出るんですね。
りんちゃん、 どうしたの、 大丈夫、
ご常連の皆さんが心配して声をかけて下さいます。



ごめんなさい・・・




体調や精神状態は、コーヒーを淹れるのにすごく影響するので、
店で試飲するお客様方に こんな状態で淹れて申し訳ない、と思っています。
何とかして元気にならなければ!






                    





そんな時、やはりご常連のお客様が声をかけて下さいました。


「生け花って、興味ありますか?」


いつも月替りコーヒーを静かに試飲して、2種類のコーヒーを買って行かれる、
礼儀正しく おとなしいお客様です。
思いがけない瞬間でした。

もうずっと30年近く、先生のお宅に通って生け花を習っている とのこと。
…なんて素敵なんでしょう。
”カルチャー”ではなく、”お稽古”ですね。

生け花の展示会があるので、よかったら、と
案内状を下さったのです。




ひとりで行ってきました。

              いけばな展1

  入り口を入るなり、どーんと展示されていました。
  そのお客様の作品です。嵯峨御流。
  ・・・わあ・・・





池坊、小原流、・・・色々な流派の方の作品が展示されていました。
それは素晴らしい空間でした。
・・・ありがとう、Nさん。


ハヤク ゲンキニ ナラナクチャ。




              


生け花。
生け花って、花自体の形を活かしているから好き、なのかも。
形だけでなく、・・・


『素材を活かしている』ものが好きです。 
作りこまれたものではなく、それ自体の魅力が感じられるもの。

ごはんも、丼とかじゃなく、ごはんだけがいい。
パンも、何もつけないで食べます。
野菜も、何もつけずに食べます。
お豆腐も、何もかけずに食べます。

それで美味しくないなら、それは、そういうもの。

私が自分の店のコーヒーに惚れ込んでいるのは、
他の店のが美味しくないと感じるのは、
うちの店が 
   狙って『好まれる味』を作り出す焙煎をするのでなく、
   豆それぞれの持つ個性を活かす焙煎をしているから、
なのだろうと思います。


お花と、同じなのです。きっと。




                       



池坊が、特に好き。                       

       いけばな展2
        これがすごく好きだった。










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りんのひとりごと | 19:30:00 | トラックバック(0) | コメント(6)
『新しい形の』
姉から、こんなものが送られてきました。

       ぬぬぬ
        新しい形の八ッ橋珈琲

姉は仕事の関係で色々なところに出張して講演する機会があります。
その地で、うぬ?と思ったものを購入し、こんな風に送ってきたりするのです。
私が珈琲の仕事を始めてから、時々コーヒーの関係のものを送ってくるようになりました。

コーヒーの風味の、『八つ橋』。おお。
パッケージも、なんだか『八つ橋』っぽくないぞ?

開けてみました。

      コーヒー八つ橋!

おおっ?!
斬新!
考えたなあ…ちょっと、感動しちゃった。

形まで考えたってところが スゴイ。
同じ形で何種類かの味にしているもの、というのはよく目にするけれど。
たしかに、こういう風に巻いた方が コーヒー風味も強く感じるだろう。
ううん…八つ橋、…やってくれたな。スゴイ。


                


『コーヒーもの』だから私はこれはこれで嬉しかったけど、
でも、八つ橋がこういうもの売り出すとは思っていませんでした。

ちょっと意外、さみしい気もします。

シンプルな八つ橋一本で勝負し続けるものと思っていました。
今の世の中、どの業界も『これ一本』で勝負し続けるのは難しいのでしょうか。
それだけで生き残るのは、難しいのでしょうか。
需要が、そうなっているんだものなあ。


   みんな、飽きちゃうんだろうな。
   飽きて、何か他のもの、目新しいものを自分の中に取り入れたくなっちゃうんだろうな。


溢れんばかりの情報が、嫌でもふりかかってくる。
あれもこれも、簡単に手に入る。
目移りするのも、当たり前なのか…。

追っかけて回るのって、パワーが要る。


でも、昔みたいに、ただ一つだけのものしかないけれど、
その場に行ったり文書や電話で申し込んだりしなければならないような時間をかけて それを求めるのも、
今思えばパワーだったのか。
…ああ、その方がいいなあ…私は。
…その方が、手に入ったもの、手に入ったこと、を、ずっと嬉しく受け止められる気がして。




                        



       なんて言っても仕方ないですよね。
       今の世の中に生きてるんだもの。


とりあえずこのユニークなお菓子を、ちょっと飾っておいてから 近いうちに食べようっと。





・・・そして、これ。
姉からの贈り物には、必ずこういう”ぷっ”と笑えるものがついてくる。

      奈良と言えば
       奈良名物『鹿のふん』 醤油風味ピーナッツ




  そう言えば、
  この前は 『秋田犬の鼻くそ』というお菓子が送られてきたなぁ・・・。







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りんのひとりごと | 21:30:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
さて、今年は。
        遅くなりました。
        2018年。あけましておめでとうございます。

          2018年お正月飾り2
      

          今年の焙煎珈房NONAKAは、こんな感じで始まりました。

                  2018年お正月飾り1


          2018年お正月飾り3


皆さん年末に、お正月用のコーヒーを買いこんでいかれます。
お正月って、のんびりしていると どうしても珈琲を飲みたくなるんですよね。

それに、子どもや親戚が集まったり、お客様がいらしたり、
コーヒーの登場する機会が多いのでしょう。
皆さんそれぞれです。
「この機会に、自分の好きなコーヒーを紹介するんだ」と、いつもの豆を買って行かれる方。
「お客様だし、お正月だし、ちょっといいのにしよう」と、少し高価な豆を買って行かれる方。

…どうだっただろう。うちのコーヒーたちは、活躍したかな。
それとも、お酒におされて、隅っこに忘れられていたかな。



                


私は、というと。

普段、私は家でほとんど珈琲を飲みません(!)
休みの日だけ、3杯くらい、ゆっくり時間をかけて飲みます。

でも、今年の年末年始は、ぐったりして家でとにかくじっとしていたため、よく珈琲を淹れました。

今年最初のコーヒーは、やっぱり、大好きなコスタリカ。
いつも私が作ったケーキと一緒に、コーヒーの一年が始まることになります。

1月1日。
母の誕生日から始まるので。

     暗い誕生日(笑)
      地味な母と 地味なケーキ

今年は私の体力も限界に来ていたので、抹茶ロールにしました。簡単。
地味なケーキにロウソクを立てて。


父にカットしてもらいました。・・・あ…
まるで『海苔巻き』のように!
がしっと掴んで押し切っていました。
現役の頃 技術者だった父なら、キレイに切ってくれると思ったんだけど💦…

ま、でも潰れはしなかったので。

     小豆クリームの抹茶ロールケーキ

いやぁ 地味だわぁ(笑)
しつこくもなく、シンプルな味で。悪くなかったけど。

そして、私が心をこめて淹れるコーヒー。
手作りケーキとこのコーヒーが、私の、母へのプレゼントです。

毎年こんな感じで、初コーヒーを楽しみます。
だから、いつもケーキと一緒です。
おせち食事ばかりの合間に、いい感じでコーヒーが参加するのです。
普段、なかなかうまく淹れられない!と言う母、
鼻が利かなくてコーヒーの味があまりわからない父。
2人ともコーヒーには全く詳しくないけれど、この時間を毎年楽しみにしていてくれているようです。



                          



うちのお店でも、よく皆さんが
「私、コーヒー通じゃないから」
「コーヒーのこと、全然わからないので」
とおっしゃいます。
…そんなこと、気にしなくていいと思うんですよ。
一体、どういう人を『コーヒー通』というのでしょう?
私にはそのことがまったく分かりません。

   生産地や味、コーヒーの淹れ方にこだっわっている方のことでしょうか?
   こだわるということは、そんなに重要なことですか?
   逆に何も知らない方が、素直にその風味を感覚で楽しめていいんじゃないかな。
   知識は悲しいことに、邪魔になる時もありますよ、
   何についてもそうですが。
   何も知らなかったら もっと純粋に楽しめるのに…ってこと。


大丈夫です。
何よりも、日々、純粋な感覚を磨いていて下さい。
そして、決めつけないで、視点を変えて挑戦してみて下さい。
モノや情報が溢れる世の中、あれもこれも信じてしまわないで。
新しいものの方が優れているとは限らないんじゃないでしょうか。

自分で感じ、判断する力が、コーヒーには必要かもしれませんよ。


2018年。
今年は自分の感覚で、コーヒーをめいっぱい楽しんで下さいね。


みなさんにとって、素敵な年になりますように。










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りんのひとりごと | 21:00:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
一年間ありがとうございました。
今年も一年が終わりました。
お店では、今年もたくさんの人との出逢い、お付き合いがありました。
nonさんのコーヒーを求めて、どんなに暑くてもどんなに寒くても、
お客様はいらしてくださいました。
この一年間また、ありがとうございました。


コーヒーは嗜好品です。しかし、昔に比べて多くの人にとって、何となくでも日常に欠かせないものになってきています。
その味がどうであろうとも、”とりあえずお茶”としてであっても、
そばにあるものになってきています。
ところが、以前はインスタントや缶コーヒーで済んでいたものが、そのインスタントや缶コーヒーも趣向を凝らすようになって、
…そうすると消費者もその中で選んで味を求めることができるようになって、
皆、「コーヒーなら何でもいい」レベルを抜け出すようになりました。
バタバタと気ぜわしい日常を過ごすようになった人間は、この一服にせめてもの満足を求めるようになったのでしょうか。


自分で淹れるコーヒーは、誰でも簡単に同じように出来上がるコーヒーとちがって、
色々な工夫によって美味しくも不味くもなります。
豆の選び方、淹れ方。その場の雰囲気。
情報が有り余る現代で、探して辿り着くには本当に大変だけれど、
専門店であり決して「みんな来て来て」アピールのないひっそりとしたうちの店を、
勇気を出して覗いて下さった方々に、心から感謝しています。


芸術品や装飾品ではなく、一見して全部同じに見えるコーヒーというものは、
いいものだからと言って並べているだけではお客様には分かりません。
味を試してみないと分からない、でもどれを選んでいいのかも分からない。
…人それぞれ嗜好の異なるもの、こちらからおすすめ商品を押し付けることもおかしいことです。
だから私は「おすすめは?」と尋ねられても「していません」とお答えしています。
その方その方の希望をお聞きして、それなら、とやっといくつかご紹介するのです。


そうすると、お客様がその好みを相手に伝えるにも、こちらが紹介するにも、
『味を言葉に表現すること』が重要になってきます。
伝わらないことには分かりようがないからです。
皆さん、それに苦労なさっています。
「酸味がなくて、飲みやすくて、コクがあって、香りや味がほんのり甘いのがいい」
…こんな感じの言葉を、よくおっしゃいます。


コーヒーには苦味・酸味・甘み・渋み・コク・香りなどの要素がありますが、
実はそのそれぞれにも、『こんな』苦味、『あんな』苦味、と また違いがあるのです。
そしてまた、人それぞれの基準も異なります。
だから、コーヒーを言葉で紹介するのはとっても難しい。



でも、多くの人に知って欲しい。
そんなにたくさんの違いがあって、つまり、
そんなにいろんなコーヒーを選んで楽しめるのだということを。
みんなももっと、たくさんの言葉を駆使して求めるコーヒーを探してくれたらいいな、と思うのです。



            



私は、自分の仕事を”珈琲案内人”と称しています。
…そうです、ただの”案内人”なのです。
コーヒーのいろんな、いろんなことを知り尽くしてその味を作り出しているのは
コーヒー農家の人たちであり、そして焙煎士nonさんです。
私ではありません。私は、知っているのではありません。
コーヒー農家の人たちやnonさんの力に乗っかっているだけの人間です。
つまり、私も勉強中なのです。
皆さんと一緒です。


私はプロデューサーとして、一生懸命紹介していきます。
皆さんに、それが伝わってくれるといいな。

来年も、その先も。



今年も一年間、本当にありがとうございました。
コーヒーに興味を持って覗いて下さった皆さんに、
心から御礼申し上げます。





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りんのひとりごと | 17:30:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
抵抗を感じながら楽しむ、ということ
  「最近は、なかなか・・・マニュアル車に乗れなくて。
  レンタカーなんかも、オートマばっかりで。」

試飲をしていただきながらお話していると、
お客様が、ぽつり と おっしゃいました。

車がお好きなのだそうです。
と言っても、『メカをいじる』ことではなく、車に乗ることがお好きだ、と。


   「オートマ車は、どんな時も どんな道も、勝手にちょうどよく走ってくれるので、
    自分で動かしている感じがないんですよね。
    例えば、わざと低速にして体で抵抗を感じながら
     エンジン音を楽しみたい時なんかもあるわけです」



私はあまり車に興味がないので考えたこともなかったのですが、
そのお話には なるほど・・・と思いました。


写真、も、そうかもしれません。
今のカメラって、えっ?そんなことできるの?ってびっくりするほど多機能。
でも、「趣味は写真」とひと言で言っても その意味はいろいろあって、
オートフォーカスだとか、撮影後に編集可能とか、
そんなのつまらない!と思う人たちがいるのではないでしょうか。


  全体に、世の中そういう風に動いていますよね。
  キレイに整っているのだけれど、
  なんというか、ツルツル。
  便利な方に便利な方に、流れていきます。

      うちわよりもエアコン。
      ほうきよりも掃除機。
      鍬よりもトラクター。
      レコードよりもデジタルオーディオプレイヤー。
      包丁よりもフードカッター。
      手書き手紙よりも電子メール。
      辞書よりも検索。


なんだか、”車”というのが 
楽しむものではなくて ただの『移動のための道具』になってしまっている気がします

ちょっと寂しいものがありますね、と話しました。


                  



そう言えば私も、そういうところがあります。
「パンが好き」なのですが、
パンを作る時は、フードプロセッサーやホームベーカリーはとんでもなくて、
ゼッタイ手で捏ねます。
あの、生地のいきいきとした粘りや弾力を、感じたいので。
パンを仕上げること」が目的ではなくて、
パンを作ること」が目的、とでも言いましょうか。



   何もかもが 簡単・便利・早く・キレイ を追求している世の中。
   
   コーヒーを楽しむためにも、いつか、人は必要なくなるのでしょうか。
   コーヒーマシーンが部屋の片隅に置かれ、
   いつでも簡単に、適当な味のコーヒーが飲めるようになるのでしょう。
   焙煎も、コンピューター制御で、生豆を入れたら勝手に煎り上がるようになるのでしょう。
    ・・・オシャレでスマートな暮らしですね。



      ・・・オシャレでスマート・・・。
 
  


                 



   

   今の世の中で、みんな、
   『楽しみ』って、どこに見出しているのだろう。


   便利になることで、失ってしまうものがある。
   失ったものは、とんでもなく大きいのではないだろうか。


           コンピューター制御コーヒーマシン
           コンピューター制御コーヒーマシン   日経BPのホームページより






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りんのひとりごと | 20:30:55 | トラックバック(0) | コメント(6)
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