■プロフィール

珈琲案内人りん

Author:珈琲案内人りん
珈琲豆屋の”案内人”やってます。
珈琲の味に限らず、珈琲の世界すべてが面白いので、
自分の中で、コーヒーにつながったことなど をつぶやいています。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック

■月別アーカイブ
■カテゴリ
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

頑張る農家さんたち~エルサルバドル(温泉珈琲)~
今年の冬は、厳しいですね。
ちょっと暖かくなって体が怠けた頃に寒波!なんてことばかり。
…ひどい。…でもこんな異常な気象、全て自分たち人間の侵した罪の見返りですよね。

寒いので、心だけでも暖かくなるように、

  今月のコーヒーは”温泉珈琲”(エルサルバドル)で。


     エルサルバドル(温泉珈琲)麻袋
       生豆を入荷しました。なんて鮮やかな麻袋!

  前回も悩みましたが、温泉水で処理することで なにか利点はあるんだろうか。
  調べてみると、大きな影響はあまりないようです。
  温泉水にしたからと言って、特に味が変わることはないみたい。

「温泉水で植物の栽培をする」
他に何か作っていないかなあ。


                       

   ・・・お。
   ・・・あった。


トマト。・・・へえ、甘くなるんですって。
福井のあわら温泉の源泉水で作っているようです。
トマトは通常糖度が8度以上なのに対し、このトマトはスイカ並み!10度ですって。

     温泉トマト「ゆのしずく」
          

        温泉トマト 「ゆのしずく」について←こちらのページをご覧ください
 
 
  源泉に含まれる塩分が作用するそうです。





そして、これもすごい!「おんせん野菜。」


        おんせん野菜!
         富山県砺波市庄川おんせん野菜
   
         砺波市移住定住応援サイトさんのHPより←こちらのページをご覧ください



前回の温泉エルサルバドルご紹介のページでは、お米を温泉水に浸ける ということに感動したのですが、
…ああ、
日本にもこんなことまで考えている努力家さんたちがいるんだなあ。


                      



温泉エルサルバドルは、甘味が強いとかそういうことはありません。
まろやかで柔らかい味です。
苦味も酸味も、実におだやか。
本当に、温泉に入った後のリラックスつるつる、という感じなのです。
「コーヒーの風味は好きなんだけど…強いコーヒーが苦手」な方におすすめです。
当店では、常時置いてある『エルサルバドル』と両方購入して較べてみる、という方が多いですね。
温泉エルサルバドルの方が、少しだけ焙煎を弱くしてあるので、
常時置いているエルサルバドルの方が 味の輪郭は すっきりはっきりしているかな。
逆に温泉エルサルバドルの方は、やんわりまるーくまとまっています。



                      

・・・もう少し探してみました。

 
なんと”灯台下暗し”!
こんな近くに、あったんです!

     温泉しいたけ

     温泉しいたけ!(株式会社ゆっしーちゃんのHPより)



愛媛県今治市なんて、隣の市じゃないですか!
びっくりです。


農家さんが元気に頑張っていると、心強いですね。
おかげさまで、私たちは新鮮で美味しいものをいただくことができます。


   コーヒー農家さん。
   日本の農家さん。
   
   ありがとう、頑張れ


                                  




テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 19:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
さて、今年は。
        遅くなりました。
        2018年。あけましておめでとうございます。

          2018年お正月飾り2
      

          今年の焙煎珈房NONAKAは、こんな感じで始まりました。

                  2018年お正月飾り1


          2018年お正月飾り3


皆さん年末に、お正月用のコーヒーを買いこんでいかれます。
お正月って、のんびりしていると どうしても珈琲を飲みたくなるんですよね。

それに、子どもや親戚が集まったり、お客様がいらしたり、
コーヒーの登場する機会が多いのでしょう。
皆さんそれぞれです。
「この機会に、自分の好きなコーヒーを紹介するんだ」と、いつもの豆を買って行かれる方。
「お客様だし、お正月だし、ちょっといいのにしよう」と、少し高価な豆を買って行かれる方。

…どうだっただろう。うちのコーヒーたちは、活躍したかな。
それとも、お酒におされて、隅っこに忘れられていたかな。



                


私は、というと。

普段、私は家でほとんど珈琲を飲みません(!)
休みの日だけ、3杯くらい、ゆっくり時間をかけて飲みます。

でも、今年の年末年始は、ぐったりして家でとにかくじっとしていたため、よく珈琲を淹れました。

今年最初のコーヒーは、やっぱり、大好きなコスタリカ。
いつも私が作ったケーキと一緒に、コーヒーの一年が始まることになります。

1月1日。
母の誕生日から始まるので。

     暗い誕生日(笑)
      地味な母と 地味なケーキ

今年は私の体力も限界に来ていたので、抹茶ロールにしました。簡単。
地味なケーキにロウソクを立てて。


父にカットしてもらいました。・・・あ…
まるで『海苔巻き』のように!
がしっと掴んで押し切っていました。
現役の頃 技術者だった父なら、キレイに切ってくれると思ったんだけど💦…

ま、でも潰れはしなかったので。

     小豆クリームの抹茶ロールケーキ

いやぁ 地味だわぁ(笑)
しつこくもなく、シンプルな味で。悪くなかったけど。

そして、私が心をこめて淹れるコーヒー。
手作りケーキとこのコーヒーが、私の、母へのプレゼントです。

毎年こんな感じで、初コーヒーを楽しみます。
だから、いつもケーキと一緒です。
おせち食事ばかりの合間に、いい感じでコーヒーが参加するのです。
普段、なかなかうまく淹れられない!と言う母、
鼻が利かなくてコーヒーの味があまりわからない父。
2人ともコーヒーには全く詳しくないけれど、この時間を毎年楽しみにしていてくれているようです。



                          



うちのお店でも、よく皆さんが
「私、コーヒー通じゃないから」
「コーヒーのこと、全然わからないので」
とおっしゃいます。
…そんなこと、気にしなくていいと思うんですよ。
一体、どういう人を『コーヒー通』というのでしょう?
私にはそのことがまったく分かりません。

   生産地や味、コーヒーの淹れ方にこだっわっている方のことでしょうか?
   こだわるということは、そんなに重要なことですか?
   逆に何も知らない方が、素直にその風味を感覚で楽しめていいんじゃないかな。
   知識は悲しいことに、邪魔になる時もありますよ、
   何についてもそうですが。
   何も知らなかったら もっと純粋に楽しめるのに…ってこと。


大丈夫です。
何よりも、日々、純粋な感覚を磨いていて下さい。
そして、決めつけないで、視点を変えて挑戦してみて下さい。
モノや情報が溢れる世の中、あれもこれも信じてしまわないで。
新しいものの方が優れているとは限らないんじゃないでしょうか。

自分で感じ、判断する力が、コーヒーには必要かもしれませんよ。


2018年。
今年は自分の感覚で、コーヒーをめいっぱい楽しんで下さいね。


みなさんにとって、素敵な年になりますように。










テーマ:つぶやき - ジャンル:ブログ

りんのひとりごと | 21:00:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
一年間ありがとうございました。
今年も一年が終わりました。
お店では、今年もたくさんの人との出逢い、お付き合いがありました。
nonさんのコーヒーを求めて、どんなに暑くてもどんなに寒くても、
お客様はいらしてくださいました。
この一年間また、ありがとうございました。


コーヒーは嗜好品です。しかし、昔に比べて多くの人にとって、何となくでも日常に欠かせないものになってきています。
その味がどうであろうとも、”とりあえずお茶”としてであっても、
そばにあるものになってきています。
ところが、以前はインスタントや缶コーヒーで済んでいたものが、そのインスタントや缶コーヒーも趣向を凝らすようになって、
…そうすると消費者もその中で選んで味を求めることができるようになって、
皆、「コーヒーなら何でもいい」レベルを抜け出すようになりました。
バタバタと気ぜわしい日常を過ごすようになった人間は、この一服にせめてもの満足を求めるようになったのでしょうか。


自分で淹れるコーヒーは、誰でも簡単に同じように出来上がるコーヒーとちがって、
色々な工夫によって美味しくも不味くもなります。
豆の選び方、淹れ方。その場の雰囲気。
情報が有り余る現代で、探して辿り着くには本当に大変だけれど、
専門店であり決して「みんな来て来て」アピールのないひっそりとしたうちの店を、
勇気を出して覗いて下さった方々に、心から感謝しています。


芸術品や装飾品ではなく、一見して全部同じに見えるコーヒーというものは、
いいものだからと言って並べているだけではお客様には分かりません。
味を試してみないと分からない、でもどれを選んでいいのかも分からない。
…人それぞれ嗜好の異なるもの、こちらからおすすめ商品を押し付けることもおかしいことです。
だから私は「おすすめは?」と尋ねられても「していません」とお答えしています。
その方その方の希望をお聞きして、それなら、とやっといくつかご紹介するのです。


そうすると、お客様がその好みを相手に伝えるにも、こちらが紹介するにも、
『味を言葉に表現すること』が重要になってきます。
伝わらないことには分かりようがないからです。
皆さん、それに苦労なさっています。
「酸味がなくて、飲みやすくて、コクがあって、香りや味がほんのり甘いのがいい」
…こんな感じの言葉を、よくおっしゃいます。


コーヒーには苦味・酸味・甘み・渋み・コク・香りなどの要素がありますが、
実はそのそれぞれにも、『こんな』苦味、『あんな』苦味、と また違いがあるのです。
そしてまた、人それぞれの基準も異なります。
だから、コーヒーを言葉で紹介するのはとっても難しい。



でも、多くの人に知って欲しい。
そんなにたくさんの違いがあって、つまり、
そんなにいろんなコーヒーを選んで楽しめるのだということを。
みんなももっと、たくさんの言葉を駆使して求めるコーヒーを探してくれたらいいな、と思うのです。



            



私は、自分の仕事を”珈琲案内人”と称しています。
…そうです、ただの”案内人”なのです。
コーヒーのいろんな、いろんなことを知り尽くしてその味を作り出しているのは
コーヒー農家の人たちであり、そして焙煎士nonさんです。
私ではありません。私は、知っているのではありません。
コーヒー農家の人たちやnonさんの力に乗っかっているだけの人間です。
つまり、私も勉強中なのです。
皆さんと一緒です。


私はプロデューサーとして、一生懸命紹介していきます。
皆さんに、それが伝わってくれるといいな。

来年も、その先も。



今年も一年間、本当にありがとうございました。
コーヒーに興味を持って覗いて下さった皆さんに、
心から御礼申し上げます。





テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

りんのひとりごと | 17:30:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
果実の味、コードブラック
”エルサルバドル コードブラック”

「なんだか苦そう」
そんなことをイメージさせる名前のコーヒーですが、
この”ブラック”は、焙煎の濃さ(黒さ)ではありません。
苦みとは無関係です。


『コードブラック』というのは、いわば精製方法の名前のひとつで、
『ボイア』とも呼ばれます。
コーヒーの実を樹上で黒くなるまで完熟させてから収穫する方法です。


通常コーヒーは、コーヒーチェリーが赤く(又は黄色く)色づいたものを収穫します。
それから その実の部分を落とし、種子を取り出して乾燥させ、生豆となります。
しかし このコーヒーは、樹に実をつけたまま、
果肉の水分がなくなってレーズンのように黒くなるまで待ってから収穫するのです。
こんなことして何になるのでしょう?
・・果物やトマトと一緒です。
ぎりぎりまで枝につけたままにすることで、糖度を極力増加させよう!
という方法なのです。

樹上完熟コーヒー
          こんなふうに黒くなるまで。

でも、飲んでみると”甘い”よりも ”果実感”の方がずっとずっと前に出ていますね。
モカ系の華やかな果実感とは全く違って、落ち着いた静かな感じ。
NONAKAに常時置いてある エルサルバドルは、他のどれよりも素直な味で好まれていますが、
やはりその素直な性質は、この コードブラック にも感じられるのです。


親がたっぷりの愛情を注いだ結果です。


  この『コードブラック』(=ボイア)という方法は、実は親木が犠牲になります。
  光合成で蓄えた養分を完全に子ども(豆)の方にめいっぱい送ってしまうので、
  親木の寿命が短くなってしまうのです。
  そのため、大農園ではリスクを恐れてこの方法では栽培しません。
  小さな農園で、余裕のある農園が 差別化を図って工夫しているのです。


そう、
今回紹介するこの『エルサルバドル コードブラック』を栽培した農園は、
シベリア農園”という優良農園です。
標高が高く、気温が低い冷涼な環境であることから”シベリア”と名付けられたこの農園は、
1870年に創業、現在4代目がマネジメントしていますが、
他にも5つの農園を所有しています。
”シベリア農園”はその中で一番大きい農園で、
いわばコーヒーの世界的品評会である”Cup Of Excellennce”で入選常連の農園なのです。 

       農園主 ラファエル・シルバさん
         農園主 ラファエル・シルバさん



               



  昔と違って、コーヒーは苦いだけの飲みものではなく、
  豊かな風味を持ち、種類や焙煎によって異なる味わいをもつもの として
  嗜好・評価の分かれるものに大成長しました。
  そんな中、世界中の生産地では少しでも良いもの、特徴のあるものを栽培しようと
  工夫をこらすようになっています。

  ”コードブラック”もその工夫の一つと言えるかもしれません。


…場所によっては、何とかして珍しいもの、高価で売れるものを作ろうとして
精製途中の発酵槽に『マンゴーピュレ』を入れたりしている所もあるようです。
『イースト』、『乳酸菌』などを入れてみるところもあるとか。
本当なんだろうか・・・それは、どうなんでしょうね・・・って感じですが。
台湾の森高珈琲とかいうところには、『乳酸菌湿式精製』なんてメニューがあるらしいけど、
これのことだろうか?



なんだか悲しくなってしまいます。
いや コーヒーに対して、そんな突飛なことしなくても・・・

  今、日本で手に入る珈琲だけでも、ちゃんとそれぞれ独特の風味を持っています。
  珈琲には、添加物で味付けされた食べものみたいにはなってほしくないですね。
  




   珈琲を愛するものとして 磨くべくは、

    人間の感性の方。でしょう


エルサルバドル・コードブラック。
果実感。感じて下さい。



                                  


テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 20:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)
不思議がいっぱいのモカ その2
      モカ・イルガチェフ!
さて。
前回に引き続き、モカの不思議 についてです。
3つ目の疑問を考えましょう。

〇モカの この味って、酸味だったの?

「酸味が苦手です。よく飲む好きなコーヒーは、モカです。」
とおっしゃる方のなんと多いことか!
つまり、どういう風味を”酸味”と呼ぶのか よく分からないまま、
『酸味は苦手』と思っているのですね。

  酸味にもいろいろな酸味があるのですよ。
  一つじゃないんですよ。
  分かりにくいですね。
  コーヒーの酸味って、一体何がいいというの?


                 


      そこで、こんなのどうでしょう?

      コーヒーの風味を人間に置き換えると、

        苦味=真面目さ
        渋味=気難しさ
        酸味=ユーモア
に当てはまると思うのです。


想像できるでしょうか。
例えば、

  苦味=真面目さ?


真面目にもいろいろありますね。
どんな真面目さが好きで、どんな真面目さは苦手ですか?
  
  深く誠実な人。

  尖っているほど細かい真面目さん。

  柔らかく真面目で信じられる人。

  頭の固い、変なところに真面目な人…。

「いつも真剣さのない”不真面目”な人は嫌だな、と思うけれど、
尖っているほどの真面目は疲れるな」
などと、思うでしょう。
人によっては、とにかくどんな時も真面目な人がいい!とか、
真面目な人はおもしろみがないから、付き合いたくない!なんてこともあるでしょう。


コーヒーの苦味は、『真面目さ』に当てはまるように思うのです。
  
  深くしっとり続く苦み。
 
  ピーンと強い苦み。
  
  包むようなまろやかな苦み。
  
  ガツンと殴るような苦み。

上記の、『真面目さ』に当てはめてみて下さい。
何となく分かる感じがしませんか?


・・・と、そんな感じで”酸味”をとらえてみましょう。


”酸味”は 『ユーモア』 『ユニークさ』 に当てはまると思います。


  明るく清潔で健全なユーモア。
  
  ニヤリとするようなブラックなユーモア。

  下品で、聞いていられないようなユーモア。

  いわゆる「おやじギャグ」的な、相手が苦笑するようなユーモア。

  品があって慎ましいユーモア。

       ・・・などなど・・・。


これを酸味に言い換えてみましょうか。

  しゅわーっとした 爽やかな酸味。

  苦みの陰でいい味出して、味を深めている酸味。

  匂っただけでウエッとなりそうな、いわゆる『酸っぱさ』。

  『その地域の人には欠かせない昔からの料理』のような、
   合う人にだけ合う 不思議感覚的な酸味。

  柔らかく優しく、じゃまをしない酸味。



「酸味が苦手です」
と言われる方のほとんどが「苦手」としているのは、
時間がたって酸化した、不快な『酸っぱさ』です。
苦味と絡み合ってじゅわーんと、頬の下あたりを刺激する。
ウエッとなる…いやぁな感じ。
下品で、聞いていられないようなユーモアと同じですね。


                


では。
なぜ、モカの酸味は受け入れられるのか?の話でした。
この”モカ”というコーヒーが持っている”ユーモア”って、例えればどんな感じか、と言うと、

…上記のどれでもなく、 ”天然のユーモラスさ” です。


つまり、ユーモアをねらっていないのですね。
別におもしろいこと言ってないのに なんだかおもしろい人』って、いるでしょう?
そういうタイプのユーモアを醸し出しているのです。
存在しているだけで勝手にユーモラス。

だから、多くの人に さりげなく受け入れられるのですね。
嫌味がないでしょう?
そうなんですよ、・・・これが、 モカの酸味なんです。



             



こうやって置き換えて考えてみると、コーヒーももっとおもしろいものになります。

もっともっと 楽しめるコーヒーの幅が広がるかもしれません。

美味しいおいしくないだけでなく、
楽しいものとして。





テーマ:コーヒー - ジャンル:グルメ

この珈琲、どんなコーヒー? | 20:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)
次のページ

FC2Ad