2022-04-11 Mon
ルワンダについては、『ココ・ハニー』や『フギ・ナチュラル』の記事で 何度かご紹介しました。もう何度も言いましたが、アフリカの内陸国。
コーヒーの味は、アフリカらしからぬ あっさり爽やかで、
新しい感じのコーヒー、でしたね。
この国において、『CWS』の存在はとても重要なカギとなっています。
CWS って、何なのでしょう?
それにはこのコーヒー ルワンダのコーヒーが、なぜ栽培されるようになったのか、
その歴史からお話しします。

この国は内陸部にあるので、1890年代半ばまで、
足を踏み入れたヨーロッパ人は ほとんどいませんでした。
1900年代初めに、ドイツ人がコーヒーを持ち入れたそうです。
そして、1930年から1940年代に、ベルギー植民地政府によって 生産が始まりました。
コンゴ・ブルンジ・そしてルワンダ、3国が成立する統治中に義務付けられたコーヒー生産は、
つまり、ベルギー領の象徴のようなものだったのです。
ベルギー政府が撤退したら、コーヒー生産なんかやるもんか!になってしまい、
やめてしまったのだそうですね。
しかし、経済的利点は多いので、すぐ国民経済の重要産業になりました。
1970年までに、コーヒーはこの国の最大輸出品(総輸出額の70%!)に。
ルワンダの回復力って、すごいのです。
1989年~1993年には 国際コーヒー協会(ICA)が破綻したのですが、
その打撃も大きかった上、
1994年のジェノサイド(大量虐殺)で総輸出入が崩壊しました。
その時からも メキメキ回復してきました。
内戦終結から 約10年後には、国際コーヒー戦略を制定!
高品質コーヒー生産の奨励を、するように。
しかし、『千の丘の国』ルワンダ。
土地の条件上、山肌や谷・・・小さな農園しかできません。
コーヒー栽培は小さい規模であり、
昔は 収穫した豆を、それぞれが精製していました。
そうすると、どうしても品質レベルが 低くなります。
収穫後の扱いは、デリケートなコーヒー豆に大きく影響するのです。
そこで政府は、品質レベル向上のため、
『中央洗浄ステーション(CWS:Coffee Washing Station)』を創立しました。
小規模農家たちが、ここに収穫した豆を持ち込み、
均一にきれいに精製するのです。
今では300以上のCWSがあります。
おかげで 輸出価格に40%のプレミアムが追加されました!
今もほとんどが40万ha未満の小規模農家です。
前述したとおり、内陸国ルワンダ。
コーヒー産業の障壁になるものは 何といっても『輸送』です。
ケニアのモンバサ、またはタンザニアのダルエスサラームまで、
陸路で1500㎞ほど運ぶ必要がある。
これには かなりのコストがかかります。
でも、CWSのシステムに参加し始めてから、
ほとんどの農家は収入が倍増しました。




・・・ということで、
前回お話しした、Baho(バホ)は、会社名ですが、そこがまとめる中に
フギCWS だったり フゴイCWS だったり、があるわけです。
今回ご紹介のルワンダは、Baho管轄の muzo(ムゾ)CWS の豆です。
Bahoが管轄する中で、最小規模なのですが、
品質レベルは トップ!。
感想として言葉にしにくい風味です、
苦くも強くも酸っぱくもない。
が、豆自体の香り高く、爽やかで、軽くすっきりするこの風味は、
ボヤ もやっとする気分を解消してくれるかもしれません。
Bahoコーヒーの ムゾCWSの高品質コーヒー、
お楽しみ下さい。

